概要
「Every Day Low Price(毎日低価格)」「Saving people money so they can live better.(お客さまに低価格で価値あるお買物の機会を提供し、より豊かな生活の実現に寄与する)」
の理念の下で低価格、物流管理、コスト削減などを推し進め急速に成長し、世界最大の売上げを誇る企業。ウォルトン一族による同族経営企業(ファミリー・ビジネス)で、同族経営企業としては世界最大とも言われる。
雑貨店を中心に事業をしていたサム・ウォルトンが1962年7月2日、ディスカウントストアである最初のウォルマート・ディスカウント・シティをアーカンソー州ロジャーズに開いたのが始まり。
店舗ではスーパーセンター、ディスカウントストア、ネイバーフッド・マーケット(主に食品スーパー)、スモール・フォーマット店舗(コンビニ、企業や大学構内の売店など小規模店舗)、サムズ・クラブ(コストコの様な会員制小売店)を展開。
1990年には全米最大の小売店となり、海外にはカナダ・メキシコ等中南米・アフリカ、アジア(中国・インド・日本)に展開。
ドイツと韓国は一度出店したが2006年に撤退した。
日本では西友を買収、地域別店舗ブランドとして展開していたが、2021年までに株式の85%を売却し、事実上の撤退となった。(それでも引き続き西友株式の15%を保有している。)
アメリカ本国では個人商店(小規模商店)や地元資本の小規模スーパーマーケットしか存在しない小都市に進出し、安売り攻勢で地元の競合商店を次々倒産・廃業に追い込んだ挙句、不採算を理由に撤退するという形(いわゆる焼畑商業)で地域経済を破壊する問題が起きている。
実はフォーチュン500(アメリカの売上上位企業トップ500)の1位でもある。また、銃販売シェアも高く、アメリカで銃が規制されないのは同社の介入が大きいといわれている。