解説
阪神圏と首都圏にスーパーマーケット「ライフ」を展開している小売企業。本店ならびに本社は大阪市東淀川区、そして東京本社が東京都台東区にある。
SC以外の総合スーパーでは、イズミに続く業界2位(イズミはSC形態のゆめタウンも運営しているので、総合スーパー単独ではトップ)。2020年から続くコロナウイルスの世相においても、自宅で食事をすることが多くなった事で過去最高の利益を獲得するなど、堅実な経営を見せている。
どちらかというと高品質路線で、中間層の客層を意識している。
特色(徹底したドミナント戦略)
ライフコーポレーションの特徴として徹底したドミナント戦略が挙げられる。前述したように創業地の大阪と東京(特に城東エリア)に本社を持っているが、それ以外のエリアに店舗はなく、しかもそれぞれが独自の商品仕入、店舗展開、マーケティングを実施しているという、極めて珍しい企業である。事実上双子の企業がそれぞれ東西の大都市圏に並立しているようなものであり、大阪の人は東京にライフが進出しているとは思わず、東京の人も大阪創業の企業だと思っていない人が多い(お互いが地元企業と思っている節がある)。
それゆえ、東西の食文化の差違などで調査を行うときに、よく同社のマーケティング結果などがサンプルに出されたりもする(日経の記事はよくライフを採り上げている)。
歴史
1956年に、現在のスーパーマーケット業態を大阪府豊中市でスタート。1971年に10号店の伊丹店を開業させて以後はようやく経営が軌道に乗り、後に東京進出。以前は、小売業にありがちな同族経営を行っていたが、大店法緩和によって小売業の勢力図が大きく変化してくると、2006年に創業者自らが経営悪化の悪循環を断ち切り、三菱商事から手練れの社長を招き入れたことが奏功し、近年は業界でも大きな伸びを見せるようになり、注目度を増している。
その他
公式キャラにララピーがいる。2016年に登場した。
ローソンとは親会社がどちらも同じ三菱商事で名目上は兄弟会社にあたるが、両者の関係はかなり疎遠かつ独立的であり、提携など一切ない。
品質は概ね中の上を意識(かといって高級スーパーではない)しており、やや割高ではあるものの、鮮度や惣菜の品質に定評がある。2021年11月には競合他社でありながらイトーヨーカドー系のSC「セブンパーク天美」に核店舗として出店している。