概要
現在の運営元は大阪府の株式会社フライフィッシュ(「森のたまご」で知られるイセ食品の関連会社)。
ド派手な電飾看板と「玉出」のネーミングのせいで他所からパチンコ屋と間違えられることがよくあるとか無いとか。実は「玉出」というのは大阪市南部(西成区)の地名に由来するもので、パチンコ屋とは関係ない。
年中無休24時間営業というスタイルと、「1円セール(※)」と称する積極的…と云うより暴力的な値下げと、「活きたクリオネ」「うなぎたれ飯」など他の追従を許さない独特(或いは一種の哀愁が漂う)な惣菜・品揃えで人気を誇っている。なお、1円セールの印象があまりに強烈なため激安を売りにしていると思われがちだが、セール品と惣菜以外は大阪のスーパーとしては普通〜少し高い程度とされる。
大抵の店舗でホームセンターや業務系スーパーのような「段ボール箱を倉庫から出したままの陳列」を採用している。店によっては豆腐やプリンなど冷蔵商品を冷房がかすりもしない常温コーナーに平気で並べているようなこともあり、売り場自体もわりかし混沌としている。
大阪でも上品と評される地域(大阪北部の北摂など)への進出は遅く、逆に庶民的だとかエネルギッシュな雰囲気がある地域で活き活きしているような感じのお店である。かつては兵庫県にも出店していた。
かつては西成で暮らす日雇い労働者やホームレスを従業員として率先して採用したり、その住居を世話するなど、西成の土地に根差した経営が特徴だった。
一方で創業者(元社長。2018年に退任)に反社会的勢力との繋がりがあることも明らかになっており、単なる人情味あふれる地域密着型スーパーとは言い難い存在である。参考
コアなファンからもそうでない人からも口を揃えて「大阪以外ではこの手のスーパーは無理」と言われるように、ある意味大阪を象徴するスーパーマーケットと言えるかも知れない。
2018年6月に創業者の手から離れたことで経営方針が転換・少しずつクリーンな体制を打ち出すようになり、24時間営業を取りやめる店舗が出てきている他、TikTokの公式アカウントを開設するなど、以前とはかなり風向きが変わってきている。
※肉類などを1円/gとするパターンと、1個あたり1円とするパターンがある。よく見ると「1000円以上購入につき」だったり、「2個目からは普通の値段(それでも安い方だが)」だったりするので注意。