「ジプシーは石の壁の中では耐えられないの」
概要
『ノートルダム・ド・パリ』及びディズニー映画『ノートルダムの鐘』に登場するヒロイン。
自由を愛する、ジプシーの美しく情熱的な踊り子。カジモドにとって初めて出来た人間の友達。ジプシーであるため、壁の中の生活には耐えられない。
雌ヤギのジャリを飼っている。
活躍
パリの街で踊りを披露して稼いでいるところでフィーバスと出会い、裁判所の兵士に捕まえられそうになるもののジャリやフィーバスの手助けにより難を逃れる。
その後、道化の祭りの準備で着替えているところにカジモドがうっかり入り込んでしまうものの、動じずに「気を付けないとね」と優しく対応し彼の顔を「素敵なマスクね」と褒めた。祭りでは美しい踊りを披露し、観客を虜にした後は祭りのメインイベントである「道化の王」を選ぶ際、カジモドの顔がマスクでない素顔である事を知り驚愕するも、その後兵隊や民衆によってカジモドが晒し者にされているのを放っておけず、彼を助け出す。
それをフロローに糾弾されるも、ジプシーでないにもかかわらず晒し者にされるカジモドを助けなかった事を逆に糾弾し「道化ってのはアンタのことよ!」と挑発する。そしてフロローがけしかけた兵隊達を鮮やかな逃走術や祭り参加者の助けを駆使して撃退、ノートルダム寺院へ逃げ込む。
そこでフィーバスと再会し、兵隊を警戒する彼女はフィーバスを圧倒するも、フィーバスに害意がないことを感じると一時的に心を許す。しかしそこへフロローが現れフィーバスに逮捕するよう命じ、フィーバスの弁明も虚しく嵌められたと思い怒りを露にした。司祭がフロローを諌めたためその場の難を逃れるが、フロローに「ジプシーは石の壁の中では耐えられない」と指摘され、更に寺院の扉を兵隊に全て包囲される。
司祭に「これ以上フロローの怒りを買わない方が良い」と忠告され、寺院の中で「ゴッズ・ヘルプ」を歌っているとその歌声を聞いて降りてきたカジモドと再会。慌てて戻ろうとするカジモドを追い掛けて祭りでの一件を謝罪した後、カジモドに鐘撞き堂を案内される。そしてカジモドの助けを受けて寺院の外に脱出した後は『奇跡の法廷』に来るよう誘うも、カジモドが外に出ることは拒んだため(不意打ち気味にキスをしつつ)自分からカジモドを迎えに行くと約束。そして別れ際に「街は貴方のものになる」とペンダントをカジモドに託した。
しかし、エスメラルダに恋をし求めるようになったフロローの手により、翌日他のジプシーやジプシーを匿している粉屋が襲撃されるのを目の当たりにし、粉屋を助けたフィーバスが裏切り者と見なされ重傷を負う。
川に落ちたフィーバスを救出し、まだ捕まっていなかった他のジプシーの助けを借りつつカジモドの下で看病してもらうように頼む。フィーバスを看護している際、お互いに恋をしている事を実感し熱いキスを交わす(このときカジモドもその場におり、フロローやフィーバス同様エスメラルダに恋をしていたカジモドは傷心してしまう)。
カジモドにフィーバスを任せた後は『奇跡の法廷』に戻っていたようで、ペンダントからその居場所を割り当てたカジモドとフィーバスをスパイと見なし縛り首にしようとしていたクロパンら他のジプシーを制止し、二人が敵でないこととフロローが翌朝1000人の兵隊で攻め込んでくる事を知らせ、二人に感謝を伝える。しかしフロローの宣言したことはブラフであり、フロローはカジモドを利用して『奇跡の法廷』を見つけ出しエスメラルダ達は捕まってしまう。
カジモドは寺院の柱に鎖で縛られフィーバスやジプシーは檻に閉じ込められ、そして自らは寺院の前で火炙りを受ける前に、フロローから「自分の女になれば助けてやる」と言われるもそれを拒絶したため怒ったフロローにより火炙りが実行される。しかし鎖を引き千切ったカジモドに救出され、寺院にある(恐らくカジモドが使っている)部屋のベッドにて寝かされる。脱出したフィーバスやジプシー、ガーゴイルの助けを受け兵隊らを撃退したカジモドが部屋に駆け戻るも、エスメラルダの意識はなく死んだと思われてしまう。悲しみに暮れるカジモドの下へフロローが現れ、カジモドを殺そうとするもカジモドはフロローに反旗を翻し、そのタイミングでエスメラルダも意識を取り戻す。剣を取り出したフロローにカジモド共々追い詰められるもフロローは『神の怒り』に触れたことで寺院から落下し、カジモドも同じ運命を辿りかけるもフィーバスが救出し、事なきを得た。
カジモドとハグを交わした後はエスメラルダの意思を尊重した彼の後押しもあり最後はフィーバスと結ばれ、カジモドを大聖堂の外に連れ出し、民衆から称えられるカジモドを笑顔で送り出した。
続編ではフィーバスとの間にゼファーという子供を授かり、友人としてマデリンに恋したカジモドの恋を応援する。
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- マデリン:続編のヒロイン
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