エビル・ツインズ
えびるついんず
「お前ら!頭が高いぞ!俺たちは泣く子も黙る、エビル・ツインズだ!」
『クラッシュ・バンディクー5』に登場するキャラクターで本作のヴィラン。オウムを擬人化した様な姿をした双子の兄弟で、異次元世界からやって来た。宇宙服のような服を身に着けている他、飛べなくなっているのか大きな移動の際には常にホバーマシンに乗っている。
非常に高い知能と超能力を持ち、本人たちは「現実を遥かに超えた力」と自負している。実際それはハッタリではなく、複数の次元を自由に行き来できたり、コルテックスの脳みそを引っ張り出したり、巨大な石像を目覚めさせたり等多種多様。また、一時的に手を組んだアクアクとウカウカを苦も無く返り討ちにできる強さもある。
名前は、それぞれビクターとモーリッツ。見た目では区別がつきにくいが、銀色のマントを付けている方がビクターで、金色のマントを付けている方がモーリッツである。基本的にはしっかり者のビクターが主導しており、モーリッツのおマヌケな言動を窘めることも。
彼らはネオ・コルテックスに何か恨みを持ち、彼の打倒と世界の破壊を企む。
※以下、ネタバレ注意!
「覚えていないのか?博士。お前に壊された人生を・・・俺たちに返してもらおう。」
実は彼らは、元々少年時代のコルテックスが飼っていた、ごく普通のオウムだった。コルテックスは動物を進化させる「エヴォルヴォレイ」を初めて発明し、ビクターとモーリッツをその実験に使った。
しかし、2羽のオウムは実験中に消滅。これによりコルテックスは大変悲しみ、彼らとの再会を願っていた。その為数十年後にこの時のことを思い出した際には「こんな形で叶うなんて・・・」とかなり複雑な心持ちだった。このように、コルテックス自身はこの兄弟を愛していたのは間違いないが、どうなるか分からない実験に使う辺り、愛情はやはり歪。
一方、消滅したと思われた2羽は実際は十次元に転送され、十次元での過酷な環境に耐えながら生活するうちに、無邪気な心と引き換えに知能が発達していき、今の姿に進化を遂げたのだった。上記の事件が原因で自分達の人生(というより鳥生?)を滅茶苦茶にされ、その張本人であるコルテックスを恨んでいた・・・というのが真相である。
それでも、普通のオウムだったころの教育はしっかり根付いているようで、本人たちも「育ちがいい」と自覚していた(皮肉にも、最後に対峙した際にはこれが仇になってしまったが)。また、モーリッツに至ってはコルテックスのことを「パパ」と呼んでいた。このことから、コルテックスに対しては内心愛憎入り混じった思いがあったのかもしれない。
クラッシュ達との最終決戦に敗れ、遠くに吹き飛ばされたエビル・ツインズ。2人が荒れ地をさまよっていると、ある家を見付ける。しかしそこは凶暴と名高いエビルクラッシュの家だった。運悪くエビルクラッシュに遭遇してしまった2人は彼に捕まり、そして……。