概要
あしたのヒカリ編で登場した敵・イシムが所持する完全聖遺物。
その実態は『流れ』に干渉できるというもので、イシム曰く時間には干渉できないらしいが、それ以外を除いたあらゆる人間や物の流れへの干渉が可能。
回想で語られる範囲ではどうも一定範囲での災害を別の場所に移動させる、ということもできるようで、イシムという敵の背景などを鑑みれば、まさしく神の所業を体現するかのような代物である。
作中ではイシムがその力を使い、完全聖遺物ギャラルホルンの能力に基づく流れを読み、それを断ち切ることでギャラルホルンのある世界のみを孤立化。
さらにはシンフォギアが発するフォニックゲインの歌の流れを読み切り、断ち切るということでシンフォギアを使えなくさせるという異常事態を発生させた。
これにより、これまで襲い来る危機を打倒するために纏ってきた力がまったく使えないという前代未聞の窮地に追い込まれた装者たちは、その後どうにかしてシンフォギアを纏えないかと模索することになるのだが……。
最終章では、ギアを纏えない装者達がクラウスヴァインスーツを装着してイシムの対処に当たっている中で、イシムはクラウスヴァインスーツの流れを止めることが出来なかった。
戦闘後、体制を建て直した響達とクラウスヴァインスーツの開発者である環が話し合いをした際に、オケアノスは、エレクライトのような現代科学で作られた物には対処が出来ない事を仮定した。
余談
元ネタはおそらく、ギリシア神話の水の神オケアノス。
天空神ウラノスと大地の女神ガイアの子であり、ティタン神族の一人とも数えられる。
彼はギリシャ神話の世界観において、平板な円形の大地を取り巻いて流れる大河または大洋と考えられており(ギリシャ神話では、世界とは円盤状であるとしている)、地下を通じて世界のすべての河川や泉とつながっていたとも云われている。
シンフォギアにおいてオケアノスという聖遺物が『流れ』にまつわる力を持つのは、これらの伝承があるからなのだろう。
関連タグ
ネタバレ注意。
イシスがとりついてた水流明日香がイシスと分離する際に、自らの身に宿り人の姿をした聖遺物として、響達の協力者になっている。
続編であるEND-of編でも明日香は戦闘時にオケアノスの力を使って今回の敵であるothersの送り出したドッペルゲンガーと交戦する中で流れを読み取っている。