概要
主人公のグレンが勤めるアルザーノ帝国魔術学院の魔導工学教授。
振り乱れたミディアムロングヘアに右目に眼帯、白衣型ローブを纏うというマッドサイエンティストと思われてもおかしくない格好をしている。
学院に毎年莫大な出資をしている領地貴族シュウザー侯爵家の当主で、第五階梯に至った若き魔術でもある、特に魔導工学の才能は天才と言ってもいい程のものである。普段は魔導工学の研究に没頭しており、自身の研究室に閉じこもっている。
人物
はっきり言って学院どころか作中でも一二を争う程の変人である。
魔術師としての才能と熱意は本物ではあるが、それらを間違った方向に発揮してしまい周囲を大騒動に巻き込んでしまう。しかも本人に悪気がないため、なおさら質が悪い。そのため学院では「天災教授」と呼ばれ、自然災害と同じくらいに厄介者として扱われている。また、発明品の検証助手に選ばれた者は決まって強烈なトラウマを植え付けられるため、教師の間では公然と「生贄」と呼ばれている。
もっとひどいことに、その片手間で作った発明品は常識を変えるような凄まじい代物揃いなのだが、自分ではその凄さをまるで理解しておらず、間違った使い方ばかりしている(おまけに設計図や論文を残さないため再現不可能)ことから、グレン達から相当に呆れられている。
……これだと当初は早く講師を辞めたい一心で適当かつ、大雑把な授業を行っていたグレンの方が可愛く見えてしまう。
そんなトラブルメーカーである彼だが、基本的には平和を望む愛国者であり、決して悪人ではない。
学院が危機に見舞われた際には、生徒たちを守るため自らの発明品を駆使して奔走している。
人間関係
学院の同僚。自身の助手を務めた一件以来、彼のことを「最大の好敵手かつ心友」として一方的に認め、以降も発明の検証に無理矢理巻き込んでいる。一方のグレンは、オーウェルの能力は認めてはいるものの、他の学院関係者同様に迷惑に感じている。
学院の同僚。規格外の魔術師である彼女の知識がオーウェルの発明に加わると危険度が一層増すことから、学院側から検証助手にならないよう手を回されている。