概要
カタストロフの夢とは、サークル『囚人ファミリー』制作 のPC同人ゲームである。
略して、“カタユメ” 。
また、2013年には、角川ビーンズ文庫にて小説化された。著者は、囚人P。
囚人と紙飛行機シリーズの兄弟作であり、過去編にあたる。
ストーリー
ゲーム版
(過 去)
かつて世界を破壊した戦争があった。後に 《三国世界大戦》 と呼ばれるその戦争は、全世界に広がり、誰にも止められぬ泥沼状態であった。しかし、ある民族の活躍により、とうとう戦に終止符が打たれることとなる。帝国クリプタニアを勝利に導いた 《ロイド族》 は、英雄と称された。
(舞 台)
地獄のような 《三国世界大戦》 の終戦から十年の月日が経った。
世界を統治する戦勝国クリプタニアの宮殿、そこに此の物語は生を受ける。
大戦の英雄ラフテルの息子、ラックスとリックスは宮殿で暮らしながら、《帝国騎士団》 に入るべく日夜修行に励んでいた。 厳しいながらも、大切な幼馴染たちと過ごす生活は、何不自由なく平和そのものだった。戦争を知らずに育った彼らはまだ知らない。
自分たちが信じている明日が―――どんなに脆いモノかという事を。
幼馴染だった少年少女達はそれぞれ別の道を歩み、最高のバッドエンドに向けて走り出す。
もう、戻れない。それでも彼らは幸せな明日を願う。
その願いこそが、大切な明日を壊しているとも知らずに―――
リックス編
下記の「卑怯者は夢を乞う」参照
ラックス編
下記の「傲慢者は夢に酔う」参照
小説
一巻 卑怯者は夢を乞う
未曾有の世界大戦で帝國を勝利に導いた“英雄”の息子リックスは、泣き虫で気弱な少年。幼なじみのリル達といつもと変わらない毎日を過ごしていたが、突如平和な日常が崩れ去り―!?
二巻 傲慢者は夢に酔う
リックスを失った悲しみに耐えながら、2人で生き抜くことを決意したラックスとリル。しかし逃げ惑う中、さらなる脅威が襲いかかり―!?「俺は…死ぬほど生きたいんだッ!」ラックスを新たな主人公に据え、謎の真相に迫る急転直下の第2弾!!
登場人物
幼馴染
〈英雄ラフテル〉の次男だが、能力は人並み。
泣き虫な少年。
〈英雄ラフテル〉の息子。
父親に似て、高い戦闘能力を持つが…。
第四戒騎士アンザッツの娘。
明るい性格で、皆のお姉さん的存在。
第五戒騎士ルバートの娘。
人見知りが激しくおとなしい性格だが、秘められた力を持つ。
帝国戒騎士団
第一戒騎士にして、帝国戒騎士団長。
かつて国を救った〈英雄〉。
第二戒騎士。皇帝への忠誠が誰よりも篤い。
〈最終防壁〉(ケースバイゲージ)。
第四戒騎士。リルの父親。
〈歪曲師〉(ヒネクレ)。
第五戒騎士。アンジェルカの父親。
〈廃棄処分〉(ジェノサイドスイッチ)。
第七戒騎士。平和を嫌う、死の伝道師。
〈平和殺し〉(パラダイスロスト)。
第十一戒騎士。常に無表情だが、毒舌。
〈慈害博害〉(ファニーラヴ)。
第十三戒騎士。掴みどころのない、白き青年。
〈無我霧中〉(オールオブナッシン)。
その他
リックス、ラックスの母親。
帝国軍中将。
帝国クリプト(ギルティニア)の二代目皇帝。
名前のみの登場
〈首吊り制限〉(ワンダフルライフ)
帝國戒騎士。騎士号は不明。
ラヴェルに、マーレットの対抗馬として挙げられている強者。
〈蒼き中庸〉(グレーブルー)
帝国軍部の異端児。帝国中将パカートの子である。
帝国剣戯録終形〈雨乞い〉を生み出した女性。
ラヴェルに、マーレットの対抗馬として挙げられている。
種族反乱勃発後、ルバートに代わり第五戒騎士となった人物。
後の、帝国戒騎士団長。
〈忘れられた地獄〉(カタストロフ)。
アンジェルカ・ランスと名前が同じだが…?