カップ酒とは、開封後そのまま飲めるカップ状の容器に入ったお酒の俗称。
容量は1合(180ml)程度でガラス瓶入りが殆ど。
概要
この手の酒の始まりは1964年に発売された大関酒造の『ワンカップ大関』である。
今でこそ『ワンカップ』といえばこのような酒全般を指すようになり、酒類業界でも一定のシェアを得るようになったが、実際のところ『ワンカップ』は大関酒造の商標であるため、同業他社や比較サイトなどでは「カップ酒」などの別の呼び方がなされる。
手軽に買える飲みきりサイズというコンセプトであるため、かつては、酒屋やキオスクなどで購入して、自宅や飲食店以外(つまりレジャー施設や宿泊施設、列車内など)で飲むという消費者の需要に応えるべく比較的安い価格帯のものがほぼ全てを占めていた。
現在でもこの傾向は変わらないものの、酒類の消費が酩酊…もとい低迷する中で高級品や日本酒や焼酎以外の洋酒などでも「手軽に試してほしい」という販売者の意向からカップ容器入りのものが登場している。
実は日本酒を自動販売機で売ったのもカップ酒が嚆矢だとか。
現在では規制が厳格化されたため酒類を売る自販機はかなり数を減らしているが、一部のビジネスホテルや街角の運転免許証読み取り装置付き自販機でその姿を見ることができる。
再利用
そもそものコンセプトは「コップに入った酒」なので、よく古いタイプの食堂ではお冷(冷水)のコップがカップ酒のものを再利用している事が多々ある。普通のガラスコップより厚手なので耐久性があるのも要因だろうか?