概要
古典的なハイファンタジーをベースにした世界観を本格的に用いた3Dアクション。
主人公カメオは敵の魔の手から逃れたエルフ族の王族であり、姉カルスの嫉妬が招いたトロール族の侵略を退けるため、さまざまなモンスターに変身して戦う技能を活用して道を切り拓く。
もとは任天堂のゲームキューブ用タイトルとして開発されていたものだが、レア社がマイクロソフトに買収されたことで一旦開発がストップし、当時はレア社の公式ウェブサイトがこの影響で本作一色になったこともある。
当時のレア社は任天堂の作品に対する自分なりの答えとして同ジャンルの作品をリリースすることが多かったため、本作はゼルダの伝説的な雰囲気をいくらかゲームとして持っている。
世界観の広さが当時としては特筆されていたらしく、一般住民との会話シーンでも無用な攻撃をすれば反撃を受けたりするし、敵の陣地で背景のように飛んでいるドラゴン(シナリオ上で倒さなければならないトロールよりはるかに強い)を実際に戦って倒せるなど、凝ったつくりをしている。
世界観が世界観なので、レア社としては珍しい「魔術と機械技術の対立構造」があるのも特徴。