女性ポートレートを得意とした写真家篠山紀信が韜晦の意味をこめて自らをそう呼んだのが元々の意味。
『天才バカボン』などには篠山をモデルにした少年「カメラ小僧」が登場している。カメラ小僧は作中で篠山紀信と自称し本官さんにも「篠山紀信くん」と呼ばれているが、外見はあまり篠山に似ていない。
篠山が知られるようになった1970年代は所得水準の向上(高度経済成長期)とカメラの値下がりにより、青少年でもカメラを手にすることができるようになった時代である。当時は篠山のように女性を撮影することを主な目的とする若者のほか、撮り鉄などもカメラ小僧と呼ばれた。そのうち略してカメコと呼ばれることが多くなり、やがて中高年だろうが女性だろうがカメコと呼ばれるようになった。
そういうわけで、本来は篠山の別名であったことは忘れられがちである。