概要
本級はいずれも、第二次世界大戦中に建造されたクリーブランド級軽巡洋艦を1950年代後半に改装し、再就役したものである。1957年、予備艦状態にあった「ガルベストン」、「リトルロック」、「オクラホマシティ」の3隻がミサイル巡洋艦に改修されるよう指定され、ミサイル軽巡への再分類が行なわれた。改修は2年に及び、上部構造物は完全に交換されるとともに、艦後部に配置されていた艦砲は全て撤去された。これによって確保されたスペースに、タロス艦隊防空ミサイルの運用設備、すなわちMk.7 GMLSとMk.77 FCSが搭載された。同様にクリーブランド級からミサイル巡洋艦に改装されたプロビデンス級とは、テリア艦対空ミサイルを搭載している点が異なる。
また、タロス・システムを搭載するためのこれらの改修のほか、リトルロック、オクラホマシティは艦隊旗艦任務のため艦前部の6インチ三連装砲塔一基および連装5インチ砲塔二基が撤去され、艦橋が拡大された。ガルベストンは旗艦任務が与えられなかったため前部の砲塔はそのまま残された。
3隻は全て1970年から1979年にかけて退役し予備役艦隊入りした。1975年に艦種分類が再編された際には、リトルロックとオクラホマシティがミサイル巡洋艦に再分類されたが、結局、1973年から1979年にかけて除籍された。