概要
天沢彰によるライトノベル版を元にした1999年に公開の日韓合作アニメ映画であり、タイトルの由来は銃(GUN)をドレス(DRESS)のように身にまとう所から付けられた。
シナリオ的には原作の外伝であり、主人公もユンではなくアリサになっている。後日「ガンドレス・ザ・ムービー」として小説化された。
しかし製作管理が完全に破綻した結果、本編のほとんどが未完成という悲惨なことになってしまった。
その有様は中絵を飛ばした不自然な動きなのは序の口、メインイラストのような色彩設定が破綻しているもの、線画しかなっていないもの、ゴミや指紋、セル画の端が移りこんでいるものが100カット以上存在し、挙句の果てにはキャラクター全部単色塗り、動画と音声の不一致という、もはや作画崩壊ってレベルじゃねぇぞという代物だった。
配給元がその事実を知ったのは公開わずか2日前だったため、上映中止により混乱を避けるため公開を強行、試写会や舞台挨拶は全て中止、前売り券は返金に応じ、観客には事情を説明した上で入場させ、後日完全版ビデオを送付することとなった。
この騒動は新聞にも取り上げられ、それにより怖いもの見たさで見に来る客が急増、ビデオカメラで撮影する者まで現れる始末であった(今でこそ犯罪だが、当時はそれほど規制されていなかった)。最終的にビデオを送付する人数は7000人に及び、その後送付されたビデオには劇場公開版が映像特典として収録された。
しかしその完全版の出来もお世辞にもいいとは言えず、ついには制作会社は活動停止してしまった。
※本作だけが原因ではなく、以前から作成したテレビアニメが作業遅滞で放送を中断するなど問題を抱えていたとされている。
あらすじ
2100年のヨコハマ・ベイサイドシティを舞台に、新たに創設された警備会社「エンジェル・アームズ社」の社員が、テロリストに立ち向かう姿が描かれる。
登場人物
- アリサ・タカクラ(CV:石塚理恵)
- ユン・ケイ(CV:渡辺久美子)
- マルシア・アサノ(CV:岡村明美)
- ミシェル・イガ(CV:川上とも子)
- シルヴィア・カキハナ(CV:高木礼子)
- タカコ・ホウライジ(CV:勝生真沙子)
- ゴウマン(CV:有本欽隆)
- ジャン=リュック・スキナー(CV:堀内賢雄)
- アリ・ジャイーブ・ハッサン(CV:稲葉実)
- エンドウ(CV:辻親八)
- イブン・ハッサン(CV:仲野裕)
- ウォン=ハイク(CV:田原アルノ)
- リュウ・サエキ(CV:石田彰)