概要
『崩壊:スターレイル』に登場する勢力。「記憶」の星神・浮黎を崇拝し追従する一団。
万物を記憶し永久にその姿を留め、その生き証人であろうとする浮黎の啓示に従う者達の組織。彼らは己を縛る肉体を捨ててミーム生命体と化し、其の為に各世界から記憶を収集し続けている。
ガーデンのメンバーを含めた「記憶」の運命の行人は、記憶と意識の媒体物質「憶質」で満たされた空間「記憶域」を自由に行き来することができるといい、ピノコニーのような物理的実体を持たない世界にも自力で移動する事が可能。
逆にこの性質ゆえ、ミームウイルスのような精神を狙った攻撃・汚染の類は、肉を持つ生物以上に忌避すべき毒性となる。
組織の規模そのものは決して大きくないが、物質的な制限に囚われない彼らの活動範囲は極めて広く、ごく稀に星神や『開拓』の手が及んでない完全な未知領域をその『鏡』に捉えることすらある。5,6年前にもその一例に一人が交信を試み、特に強力な現地民へ記憶の取引を持ち掛けたが一蹴された。
構成員の分類
メモキーパー(正規員)
ガーデンの構成員の総称。
厳格な訓練を受けており、星々に潜り込んでは何の痕跡も残さずに人々の生活や世界の様子を記憶して持ち帰る。また欠損した記憶の修繕も行っており、専門家も存在する。
記憶修繕の専門家
- フィール
追放者
焼却人
堕落したメモキーパー。記憶には優劣があるという驕った考えを抱いており、浮黎の座す浄土が「ゴミ」で溢れることを良しとしていない。
ガーデンの記憶保管庫に忍び込んでは記憶を盗み出し、彼らの基準の下に細かく等級分けして、価値あると判断したものは戻しそれ以外は徹底的に破壊している。
彼らは自分の仕事をゴミ掃除と称し、浮黎の負担を軽減する偉大な行いだと錯覚しているが、たかが人間には星神の許容量も記憶の真の価値も判断する権利はない。
メモスナッチャー
メモキーパーの過激派。記憶を手に入れる為なら思考盗聴のようなガーデンの規範を逸脱した記憶操作もいとわず、詐欺、盗みなどの悪事にも手を染める。
組織内の秩序を逸脱した存在であるため、事が露見すれば抹消措置(粛清)といった重い罰を課される。
所有する技術
- 光円錐
記憶を装備してその経験を身につける事が出来る、カードのような形状をした強化型の奇物。ゲームシステムにおけるキャラクターの装備武器に該当する。
カンパニーがその使用権をガーデンから購入したことで、市場に流通するようになった。
使われている技術は、浮黎の祝福が無い限り天才クラブでさえ解明することができないものらしい。
- 憶泡
光円錐よりも簡易な記憶の保存媒体。文字通り泡の形状をしており、「意質」で憶質を包んで記憶の離散を防いでいる。
憶質世界であるピノコニーではありふれた物で、特定のエピソードが込められた「夢の泡」をビデオじみた商品として売買している。
関連派閥
ガーデンに大金を払って光円錐の利用権を購入した。カンパニーによって光円錐はガーデンの市場に並び、人々は記憶に値段を付けて売り買いするようになった。
また、ガーデンとカンパニーは協力関係にある。世界の痕跡を「記憶」することによって、忘却による存在の消失から「存護」するという考えの下、両者は協力して滅びた世界から憶質のサルベージを行っている。
一人のメッセンジャーが開拓者と秘密裏に接触し、開拓の旅で得た記憶をコピーさせてもらう代わりに列車に物資を提供する、「忘却の庭」という取引施設(ゲーム内高難易度コンテンツ)を列車内に設置している。
後にブラックスワンも直接的なコンタクトを取り、自分達だけでも今の列車でも難しい宇宙版図の拡大を成せれば御の字と、見つけた「新天地」の情報を提供した。