概要
キトラ古墳とは、奈良県高市郡明日香村の南西部、阿部山に築かれた古墳である。
被葬者は不明だが、天武天皇関係の人物が有力視され、築かれた地名から阿倍御主人(竹取物語に登場する「右大臣あべのみむらじ」のモデルとして知られる)ではないかと推測されている。
構造は二段築成の円墳で、内部の石室には壁画がほどこされており、そこには東西南北の四壁の中央に四神の青龍、白虎、朱雀、玄武が描かれている。この壁画にカビが発生していたため、2004年以降剥ぎとられ、保存されている。なお、同村にある高松塚古墳に次いで2例目となる大陸風壁画古墳として知られる。