大魔王軍第11師団所属
ジャチ様の忠実な下僕キヴァと申します…
概要
漫画「バーサス」に登場する魔勢界の天敵である大魔王軍の第11魔王ジャチの配下。
上級魔族の名門に生まれ、ジャチからその力を認められ戦闘幹部に任命されている。
人物
天敵である魔族らしく人間を見下す性格で、普段は敵対者相手にも丁寧語で接するが怒ると口調が乱暴になる。
一方で、ロボットとの戦闘をきっかけに他の世界の天敵に対し警戒し先制攻撃を加える描写や、勇者ハロゥとの戦いでは当初は人間として見下していたのに対し、実際に戦闘をして追い詰められ始めてからは一度上空へ退避し部下達をけしかけて消耗を狙うなど、冷静な側面もある。
能力
一見細身だがその実パワータイプの魔族。
魔族の一般兵を容易く蹴散らした機律界の兵士達を呆気なく殺していき、天敵には違う世界の人間であっても敵わないという本作のパワーバランスを見せた。
また、同じく魔勢界の魔法を無力化できるようになった機律界の上級ロボットを倒し、人間屈指の実力者であるハロゥとも渡り合うなど魔族の中でも中々の実力者。
一方で天敵全体で見ると魔王にも引けを取らない実力者達がいることもあり、上位に位置するとは言えない力関係にある。
技
- 部位開放(リリース)
正確にはキヴァの固有技ではなく魔族に共通する能力。
体の一部を強化・巨大化させる。
作中では機律界の徹甲弾をデコピンで弾き返したり装甲車を振り回してみせた。
- 全開放(バースト)
こちらも魔族に共通する能力。
体の全体を強化する能力。
普段は細身なキヴァだがこの技を使うとその筋力に相応しい筋骨隆々な見た目になる。
- 魔牙魔牙爆哮砲(まがまがばっこうほう)
マダラー星人に対して使用した技。
部位開放で胴体を強化した上で口から光線を吐く。
ロボットとの交戦をきっかけに最初から油断せず倒す為に放った技だったがマダラー星人にダメージを与えることはできなかった。
- 牙王牙王獣咆哮(がおがおじゅうほうこう)
マダラー星人の攻撃に対して使用した技。
息を吸い込んだ上でバリアの様に衝撃波を展開し、ピピピを相殺した。
- 邪禍邪禍死重奏(じゃかじゃかしじゅうそう)
他の魔王軍戦闘幹部であるシンソウ・ビークック・オッポの三体との連携技。
余波だけで拠点が消し飛びかける威力を誇り、マダラー星人にも火力は及第点と認められたが、マダラー星人には有効打にはならなかった。
経歴
作中冒頭でジャチに敗れたハロゥを始末するべく、魔王軍兵士を率いてハロゥ達を襲撃する。
世界の融合により現れた機律界の人間やロボット達を訝しみながらも機律界の兵士達を圧倒し、名乗り出てきた勇者ハロゥも殺害しようとするが、ハロゥの咄嗟の奇策により上級ロボットに最優先ターゲットと認識されて攻撃される羽目になる。
乱戦に乗じて転移魔法によって逃げようとするハロゥの脚を右手で掴むも上級ロボットの攻撃で腕ごと切断され激昂、全開放を使用し辛勝する。
その後右手に残された魔力を辿って地平を埋め尽くすほどの部下を率いて人類の拠点に襲来。
ハロゥの提案した一騎打ちに応じるも、不利と見るや部下をけしかけ人類勢力との総力戦になる。
圧倒的な数の差を活かして人類をじわじわと追い込み、当初自身と互角以上に戦っていたハロゥもあっさりと返り討ちにするほどに消耗させるも、天鬼界の衛星兵器の起動を感知したマダラー星人が襲来し、交戦するも呆気なく返り討ちにされてしまう。
自身の半生を思い浮かべながら死にゆくキヴァだったが、ゼイビィの魔力提供により復活。
人間の様な弱者はいつでも消せると判断し、マダラー星人に再戦を仕掛ける。
他の世界の天敵との遭遇を想定していたジャチに予め増援として送られていたシンソウ・ビークック・オッポ達戦闘幹部と合流し、魔勢界の人間による魔力供給により致命傷を回復させながら奮戦するも、結果として手も足も出ず、最終的に人間達が大転移魔法陣により退避したことで魔力提供が消失し、傷の再生ができなくなってしまう。
自身の死を悟る中で、弱者と見下していた人間の「自分より強い敵へ勇気を振り絞れる強さ」を実感し、自身が殺してきた人間達の気持ちに共感と敬意を示しつつ、最後の力を振り絞って全開放を使用してマダラー星人に突貫し、死亡した。