概要
吸血鬼 第五位始祖。指輪が武器となっており、指を抉ることで血液を手甲剣にして戦うと思われる。詳細は不明。
単行本十三巻にて、第二位始祖ウルド・ギールス、第三位始祖レスト・カーと共に大阪湾に来日。彼は十三巻が初登場となる。ウルドにクルル・ツェペシとフェリド・バートリーの拷問官と見張りを任され、十三巻後半から十六巻前半にかけて日光拷問に掛けられている二人の見張りをしていた。指名された時の「俺ですかぁ?」や、ウルドの「面白い話が出来なければ~」のセリフを聞いたその際に「うへーすげー、こんだけ長く生きといて最後に永久拷問かよ」と見た目に相反する無邪気さで多くのファンを魅了した後、ウルドとレストを抑えて初登場の上位始祖にもかかわらず真っ先に十六巻の表紙を陣取った人物。
当然ながら鬼に取り憑かれていないため、焼かれているフェリドとクルルに近づいた真昼の姿は視認出来なくとも、フェリドの目が動いた事によって初めて気がついたその気配を「嫌な感じ」と評す。気配に気づいたのも凄いが、目が動いたことに気づくのも相当凄いことである。
そんな十六巻までは丸焼き状態だったフェリド同様に大変頭が良く、関わりの少ないクローリー・ユースフォードからは「彼はいつも楽しそうにしていた」と言われていた。その後の「きっと楽しそうに気づくよ」のセリフの通り、百夜優一郎達による突然の襲撃には余裕綽々の笑顔を貼り付け、その上優一郎達の目的や優先順位を冷静に分析・判断。結局はセラフ化した優一郎により劣勢となり、クルルを連れてウルド達がいるサングィネムへと撤退するも、柊シノアに「一瞬で死人が出る強さ」と言わしめ、第五位の肩書きに恥じない戦闘能力を見せつけた。
「親」はウルドらと同じく第一位始祖であるが、クルルに助け舟を出した折に、真祖にあたる第一位の作った法律やらに従ったままの吸血鬼に退屈している様子を言動の節々から垣間見せる。それだけでなく、終わりのセラフを制御できている日本帝鬼軍に対し「このままじゃ人間を制御できなくなる」と家畜としか見ていなかった人間を警戒し、このままでいいのかと懸念する姿勢を見せていた。
交戦したリーグは「第三位すら殺せそう」と評している事から、実際は第四位以上第三位以下程度の実力である事がわかった。ウルドの懐刀として実力を隠していたと思われる。
容姿
真ん中分けもしくは右分けの茶髪に、吸血鬼特有の赤い瞳。若干猫顔のイケメンである。初回登場時はタレ目にアシメントリーで若干右分けの髪型だったが、登場回数に応じてキャラデザが少しずつ変わっていっているために正確な容姿は不明。だんだんと定まっていくことだろう。
白いワイシャツに水色のスカーフ、黒いブーツに濃い青色の裾の長いコートと、同色のズボンに白い手袋を嵌めた姿は変わらない。漫画の描写から、武器である指輪をつけているのは左手のみであるが、右手から武器が出現している。作画ミスだろうか