概要
海面でも燃え続けたという不思議な火薬。消火しようとして水をかけると、かえって燃え上がったと伝えられている。
東ローマ帝国海軍の軍艦「デュロモイ(ドロモーン)」は、この「ギリシャの火」を用いた一種の火炎放射器を装備していた。射程が限られる上、風向きが良好な場合にのみ使用できるなど、いくつか難点もあったらしく、この兵器が存在するからといって東ローマ帝国海軍が無敵の存在になったわけではない。それでも、イスラム勢力の度重なる攻撃から東ローマ帝国の首都・コンスタンティノープルを防衛するにあたり、大きな助けになったと伝えられている。
その製法は門外不出で、東ローマ帝国の最高軍事機密とされた。東ローマ帝国の滅亡と共に技術が途絶えてしまい、ロストテクノロジーになってしまった。