概要
障害者と健常者の境目におり、ギリギリで健常者として扱われている人のこと。また、明確に障害認定や疾患の診断を受けていないが、同様の困難を抱えている人を指すネットスラング。
身体障害(特に、外見上他者からわかりにくい視覚障害や聴覚障害、内臓疾患など)やそれに類する疾患について「症状が軽度、もしくは目立ちにくいので、ギリギリ健常者中心のコミュニティに健常者として適応せざるを得ない」という意味で指すこともあるが、ネット上では主に知的障害と健常(もしくは定型発達)のはざまにある人、いわゆる「境界知能」に相当する層を指す場面が大半である。
このほか(無自覚、未診断だが)発達障害や精神障害に該当する可能性がある人、また実際に障害を抱えているがギリギリで適応している人を指すことも多い。
境界知能を指す「ギリ健」の場合、書類上は「障害者」ではないということもあり、困難を抱えていながら障害に特化した行政支援を受けることができないという問題がある。
なお、どちらかといえば「健常者未満で障害者認定されていないだけ」と差別的なニュアンスで使われることも多い表現のため、使う場面には注意が必要である。