曖昧さ回避
- Borderlandsシリーズのマスコットキャラクター。本項で解説する。
- スーパードンキーコングシリーズのキャラクター。→クラップトラップ(ドンキーコング)
概要
初代『Borderlands』より、シリーズを通して出演し続けているBorderlandsシリーズのマスコットキャラクター。基本的にはNPCという位置づけだが、「初代」と「2」の間を描いたスピンオフ作品『Borderlands:The Pre-Sequel』ではまさかのプレイアブルキャラクターへの抜擢を果たした。
声優は英語版ではDavid Eddings、日本語版では高木渉。
Borderlandsシリーズにおけるウザカワ系マスコットキャラクターであり、
ゲーム内での疎まれっぷりとは裏腹にプレイヤーからは愛されており、グッズ展開などもされている。
プロフィール
ゲーム内に登場する企業、Hyperion社によって開発・製造された汎用作業用ロボット。型番は「CL4P-TP」であるとされ、ここから取って「Claptrap」と呼ばれる(Claptrap:安っぽい人気取りの言葉、くだらない話という俗語)。
ロボットにあるまじきいい加減で楽天的な性格をしており、歌やダンス・お喋りが大好き。
「開けられないドアは無い」と豪語しつつ必ずと言っていいほどドアの解錠に失敗し、逆にセキュリティ装置を作動させたり、良かれと思って行った事で最悪の結果を引き起こすため登場人物からは鬱陶しがられており、Hyperion社のCEOであるハンサムジャックは憎悪の対象としている(ジャックは元々プログラマー上がりかつロボット=道具主義者のため、自我を持って不安定な挙動を示すロボットをあまり好ましく思っていないようだ)
「初代」の作中では多数の兄弟機が登場しており、主に登場する黄色いカラーの個体以外にも様々なカラーバリエーションや各メーカーの塗装をされた個体が登場していたが、「初代」「2」の間でハンサムジャックによって根絶やしにされており、「2」の時代に残った個体は黄色いカラーの1体のみとなってしまった。
弱点は多数あるが、中でも主なものは階段・段差(脚部がタイヤなので登れない)。
Borderlands
見捨てられた資源採掘用惑星パンドラに眠る、とてつもない異星人のお宝が隠された「Vault」を追い求め、寂れた田舎町Fyrestoneにやってきた4人のVaultハンターたち。
彼らに通信を送ってきた謎の女性「Angel」によってクラップトラップの協力を仰ぐように指示され、各地にいるクラップトラップの兄弟機にドアを開けてもらったり、時としてガイドしてもらいながらVaultを追い求め冒険することとなる。
「初代」の作中ではガイド・ドアボーイのような側面が強かったものの、本編エンディングのラストシーンはクラップトラップが突如として謎の電波を受信し、「ニンジャアサシン・クラップトラップ」と化すというB級ホラー映画のようなヒキで締めくくられている。
当初ただのパロディだと思われていたこのオチだが、後にDLC第4段の「Claptrap's New Robot Revolution」にて本当に暴走し、奴隷待遇からの解放を求める「ロボット革命」を引き起こした。クラップトラップはこの革命を阻止しようとする人類の差し金であるVaultハンターらを巨大兵器MINAC(Mega Interplanetary Ninja assassin claptrap)で殺そうとするが、死闘の末これを倒したVaultハンターらによって過電流を正常化するデバイスで元のクラップトラップに戻された。
なお、「初代」の家庭用ゲーム機版(吹き替えあり)にはDLC第4段が配信されず、日本国内のプレイヤーはこのDLC4の内容を知らないという人も少なくない(Steamにて配信されている「初代」はローカライズの権利関係のせいか、英語版だけである)。
Borderlands2
冒頭でハンサムジャックによって凍土に投げ出された2のVaultハンターたちを発見し、ハンサムジャックの圧政に抵抗するレジスタンスの街であるSanctuaryまで導く。
「兄弟たちはハンサムジャックに皆殺しにされた」と述べている通り、ゲーム冒頭の凍土には兄弟機たちの残骸がそこらじゅうに転がっており、生産ラインもハンサムジャックによって停止させられてしまっていた。
プレイヤーが操作するVaultハンターがハンサムジャックへの復讐を成し遂げる為に戦う中、クラップトラップも自身の復讐のためその戦いに協力する。
Borderlands:The Pre-Sequel
「初代」と「2」の間を描くスピンオフ作品である「The Pre-Sequel」にて、まさかのプレイアブルキャラクター化を果たす。
解錠機能を犠牲にタイヤが強化されており、弱点である階段を克服している他、ジャンプも可能になった。
プレイアブルキャラクターとしての性能
キャラクターの新規作成時に何回も繰り返し警告が入る所からスタートし、ロボットのためファイヤー系の攻撃に耐性を持つ一方でコロッシブ系の攻撃に凄まじく弱い、他のキャラクターと違い酸素を必要とせず、酸素がなくなってもダメージを受けない、アクションスキルは前作「2」のvaultハンターの持つスキルっぽい物をランダムで発動させる「VaultHunter.EXE」というマルウェア…と、色々とぶっ飛んだイロモノキャラ。
非常にランダム性が強いため、前作「2」をやり尽くしているプレイヤー向けの通好みのキャラクターとなっている。coop向けの支援スキルも持っている他、得意属性のエクスプローシブ武器を強化するスキルも持つ。
プレイヤーから制御しようのないランダム効果が多いため、非常に扱いが難しい一方でハマると文字通り爆発的なDPSを発揮できるため、上級者が使いこなせば強いタイプのキャラでもある。
また、プレイアブルキャラクターの中でも最もお喋りであり、事あるごとに喋りまくるほか、本作で協力者として行動しているジャックが皮肉を言えば皮肉で返すなど非常に賑やかである。
ストーリー
(注意!ネタバレを含みます)
前作に登場した黄色いクラップトラップと同一個体(『初代』の黄色=『2』の黄色=本作の黄色)が登場。
時系列としては『初代』と『2』の間にあたる。
突如として中間管理職時代のジャックが管理していたHyperion社の宇宙ステーション「Helios」がDahl社の残党兵士により攻撃・占拠され、そのステーションについている強力なレーザー兵器が惑星パンドラの衛星(月)である「Elpis」に向けて乱射される事になる。
ただでさえ無茶な採掘によりグシャグシャに崩れつつある月にこれ以上強力なレーザーを撃ち込み続ければいつ月が爆発し、惑星パンドラにその破片が降り注ぎ大半の生物が死ぬ事になるかわかったものではない。それを阻止し、英雄になるためジャックはVaultハンターたちを呼び寄せる。その中に何故かクラップトラップの姿もあった。
ジャックから露骨に疎まれながらも月を駆け回りHeliosを奪還し、ジャックが月に存在するVaultの中に眠る知識を手に入れるのに貢献したクラップトラップだったが、本編のエンディングでは「2」で語られていたとおり、ジャックがクラップトラップを破壊して特殊タイヤをもぎ取り、雪原に捨てるという一枚絵が表示されている事から兼ねてよりの宣言通り破壊されてしまったものと思われる。
なお、DLC第2段「クラップトラップのデジタルな決死圏」にてこの経緯が詳しく描かれている。
本DLCではHyperion社の前CEOが隠した、Hyperion社のロボット製造に関するアクセス権や設計図など、全てが含まれた「H-Source」がクラップトラップのメモリー内に隠されている事が発覚し、Vaultハンターがデジタル転送装置の応用でクラップトラップの記憶の中にダイブして探す事となる。
クラップトラップの内部ではセキュリティシステムが襲ってくる他、アドウェアやバグ、ウィルスなどが救っておりそれらと戦いながらH-Sourceを追うことになるが、その過程でクラップトラップの記憶を通して惑星パンドラで「初代」と「2」の間に起こった出来事をプレイヤーが追体験する事ができる。
『初代』の後、しばらくは惑星パンドラで他の人々を手助けしていたクラップトラップだったが、崖の上にある集落Overlookにて開催されたVaultハンターNo.1決定戦の裏方作業中に花火の代わりにダイナマイトを設置した結果会場を爆破してしまい、崖下に叩き落として選手・観客・スタッフを全員死亡させるというとんでもないやらかしをしていた事も明らかになる。
なお、この壮絶な「演出」を見たTorgue社の代表であるMr. Torgueは「草不可避」「俺がもっとすごい大会をやってやるよ(暗黒微笑)」等と(マジで)述べており、『2』のDLCで彼が主催したこれまた壮絶な内容のトーナメントはこの出来事から着想を得たようである。
クラップトラップはこの事と前述の「初代」DLCにて人類を抹殺しようとしていた事は思い出したくない記憶としてメモリーの中に封印していたものの、Vaultハンターによって暴かれた事で(強制的に)痛みを受け入れて(させられて)ひとつ成長する事になった。
最終的にシステムの奥底に眠っていた「隔離区域」の中にあるH-Sourceを取りだすため、見るからに危険なキューブが解放され、その中から無数のバグや不具合などが飛び立った。
そして最後に残っていたクラップトラップの中でも最も危険な内なるクラップトラップ、「5H4D0W-TP(シャドウトラップ)」はVaultハンターを利用してクラップトラップのシステムを掌握し、すべての生物がクラップトラップの前に跪く恐怖の帝国を築こうとする。
クラップトラップの主人格と対峙したシャドウトラップは今まで人間たちがクラップトラップにしてきた仕打ちを引き合いに出し、今度はクラップトラップが人間たちを恐怖に陥れる事を提案するがクラップトラップはこれを受け入れず、シャドウトラップは消滅。
「プログラムされた通りに人格を演じているに過ぎない」「断る事ができない」というパーソナリティから離れ、自分の意思で決定を行う第一歩を踏み出す事になる。
VaultハンターたちはH-Sourceを手に入れ、ジャックに渡すがそれは同時に用済みになったクラップトラップの破壊及びクラップトラップたちの製造ラインの停止も意味していた。
DLCのエンディングにて、胸(?)をジャックに撃たれ機能停止したクラップトラップは凍土に投げ捨てられ、朽ち果てて行くのを待つばかりかと思われたがメモリに残っていたシャドウトラップが最後の力を託した事でかろうじて一命(?)をとりとめた。
そのアイカメラの光を見つけた「2」に登場するNPC、Sir.Hammerlockがクラップトラップを回収しに現れるシーンでエンディングは締めくくられる。
Borderlands3
前作よりも更にボロボロになった姿でNPCとして登場。
何をやらかしたのか、カルト思想に傾倒するBanditたちであるC.O.Vにめちゃくちゃ恨まれている様子が見受けられ、死の間際にクラップトラップに恨み言を言う者もいる。
今作では相変わらず宇宙にただ1機だけ残されたCL4P-TPとして登場するが、クリムゾンレイダースが宇宙船「Sanctuary3」で銀河へ飛び立つにあたり、彼もクルーの一人として同行する。死んだCL4P-TPの残骸から使えそうなモジュールを回収して友達を作ろうとしており、プレイヤーに対してモジュール回収チャレンジを依頼する。
また、7年前に発売された前作にて彼が発注してきたサイドクエスト中の「茶色い岩を139,377個集める」「Lord of SkagsとUp-Thrak を倒す」「Schuler 山の失われた杖を強奪する」「世界の破壊者の首を取る」「踊ろうぜ、ベイベー」というそれぞれのデタラメな小目標(実際には遂行せずとも良い)を意識したセルフパロディサイドクエストが存在する。