クリスチャン・ラッセン
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くりすちゃんらっせん
アメリカ出身の画家である。ハワイの海、イルカなどをモチーフとした色鮮やかな作風が特徴。
1956年3月11日生。アメリカ合衆国カリフォルニア州メンドシーノ出身で、11歳の時に家族でハワイ州に移住し、以降ハワイ在住である。
10代からサーフィンと絵画に熱中し、オアフ島ノースショアに住んでプロサーファーとして活動。美術の専門教育は受けていない。
1985年にラッセン・アート・パブリケーションズを設立。アールビバンが取り扱いを始め、1988年からバブル期の日本でベストセラー画家となる。
作風はハワイの海中風景やイルカなどの海洋生物を主要なモチーフに、南洋の自然をリアリスティックかつきらびやかな画風で描き、「マリンアート」と称される。
日本では比較的安価なリトグラフや版画、シルクスクリーンとして出回ることが多く、ジグソーパズルやカレンダーの絵柄としてもよく取り上げられた。
一方で、その売り方がいわゆる「絵画商法」(常設でない会場で、絵画を市場価格よりやたらと高額に売りつける悪徳商法)と結びついており、アートにあまり詳しくない層がよくわからないまま複製版画を高額で購入し、もて余すようなケースもたびたび見られた。
日本での取扱店からヒロ・ヤマガタやトーマス・マックナイトなどと並んで「アールビバン系」と括られることがある。
世界的評価はあまり高くなく、日本以外での知名度は著しく低い。
日本でも画壇に於いては軽視ないし無視されがちな存在であり、その絵画的価値・アートとしての正式な評価について語られる機会は少ない。
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