「哲学者は星に目を向け、文明の究極の目的を発見する――『壁を築け』荘厳な声が脳裏に響く。『壁を築け』」
ーエイドリアン・スペンサー-スミス 『星空に関する寓話集』
概要
崩壊:スターレイルに登場する全宇宙の最上位存在である星神の一柱。「存護」の運命を司る。
天彗星ウォール、亜空の晶壁、グレートアトラクターの基盤を築き上げた者。その信奉者からは「琥珀の王」と呼ばれている。
星神の軌跡
現在確認されている星神の中で最古であり、かつて古獣が宇宙を支配していた時代から存在していたと推測されている。いずれ巨大な敵が現れることを知っており、鎚を振るって世界を守るための壁を築いているという。
「宇宙の蝗害」のただ中では「秩序」のエナと何らかの取引を交わし、「繁殖」のタイズルス討伐に加わった。最終的には己の巨大なハンマーでタイズルスを叩き潰し宇宙の蝗害を終わらせた。
また、比較的最近になってカンパニー内部の人間を使令に選定した事が符玄の筆によって語られている。
ストーリーにおいて
「建創者」や「スターピースカンパニー」によって信仰されている。薬師信仰が衰えてから嵐が出現するまでの一時期は「仙舟同盟」でも主な信仰対象だった。
銀河で普遍的な暦である「琥珀暦」は、スターピースカンパニーによって考案・普及されたもので、クリフォトの推定誕生年を0として鎚を振るう間隔を1紀としている(そのため1紀の長さは数十年から百年以上のズレがある)。本編時間軸である星穹列車が再び旅立った時は琥珀2158紀にあたる。
また、ベロブルグの行政府であるクリフォト城はこの星神の名が由来。
人間にはあまり関心が無い星神と考えられており、自ら「後方支援」を買って出ているスターピースカンパニーレベルの熱烈な信奉者で無ければ積極的に加護を与えることは無い。
しかし、とある戦いで開拓者はクリフォトの一瞥を受けることとなる。
関連派閥
スターピースカンパニー
- 星々を股にかけた、スターレイル宇宙最大の星間企業。独自の通貨「信用ポイント」を導入した経済体系を敷き、星間取引における市場ルールそのものとなった。
- その前身はクリフォトの築いた亜空晶壁に守られ超新星爆発から生き残った人々であり、其を信奉し壁の建築素材を捧げ続ける「後方支援隊」とよばれた彼らがより効率的に建材を調達するために商業に手を出した結果、宗教団体という軸に加えて今の営利団体としての側面を持った。
- 現在でもカンパニーはクリフォトに対し無償の奉仕者というスタンスを貫いており資材を絶えず提供し続けているが、それらが使われたことは一度もない。
建創者
- 壁を造り続けるクリフォトの姿を啓示と捉え、その行為をまねて同じように各世界に何かを守るための壁を造り続ける人々。
- 明確な脅威が無いにもかかわらず、ゆく先々でひたむきに「存護」を実践し広め続ける彼らは往々にして愚か者と見なされるが、その行いによって救われた世界は少なからず存在する。ヤリーロⅥもそのうちの一つである。
余談
カンパニーはクリフォトこそが最初に星神へと昇格した存在であり、其の昇格によって「黄昏戦争」が終結したのだと主張している。しかし、太古の文明の記録によれば星神昇格後も古獣が跋扈していたことが証明されている。博識学会が論ずるに、これはカンパニーの主張の誤りを証明する証拠である。また、クリフォト以前にも星神が存在したとする論すら唱えられている。
これを受け、カンパニーはスポンサーとしての特権を振りかざし関連研究を凍結させた。