概要
黒の魔王の主人公。本名は「黒乃真央」。17歳。
スパーダ国を拠点に活動するランク5の冒険者。日本出身の異邦人。
黒魔法を操る魔法使いで冒険者パーティ『エレメントマスター』のリーダーを務めている。
イルス村の生き残りで、友や仲間を虐殺した『十字軍』を滅ぼす事を誓っている。
スパーダ王立神学校の冒険者コースに在籍し、一年後に卒業。
凶悪な魔獣の討伐や数々の功績で『黒き悪夢の狂戦士』の異名を持ち、『十字軍』からは『アルザスの悪魔』と恐れられている、
第五次ガラハド戦争で第七使徒サリエルを下し絶大な戦果を挙げたことで英雄として大陸中に名を轟かせる。
その正体は『魔王ミア・エルロード』の加護を持つ、今世代の『魔王』である。
職業は魔法使いに分類されるが、いつのまにか戦士として認識されている。
戦闘スタイルは近接と遠距離をこなす万能型。愛馬は上位アンデッドの『ナイトメア・メリー』。
作中では男性として魅力的な容姿を持つので女性に欲情される事がある。
家族構成は両親と姉がいる(全員美形)。
ちなみに元は争いとは無縁な文芸部員でライトノベルを好む文化少年である。
ヤンデレ製造機
昼も夜も女を狂わせる天才であり、物語が進行するにつれ量産されていく。
クロノと出会った女性は彼と過ごす事で急速に惹かれていき…恋に堕ちる。
あれ…〇〇の様子が…あら不思議。
作中ではリリィ、フィオナ、ネル、ウルスラ、レキがヤンデレ化し、クロノを愛するあまりキャラ崩壊する。そしてクロノを独占すべく暗躍し、女の嫉妬と愛欲による血みどろの腹黒戦争が始まるのである。
しかもタチが悪いことにクロノ自身は全くの無自覚。
ある意味で戦争より怖い。第五次ガラハド戦争後はある人物の仲間入りによって大事件を引き起こす事になる。
ちなみにヤンデレ化は条件があり、クロノと戦闘に関わったり生活など長時間共にする女性に限る。
そしてクロノは好かれる人にはとことん好かれるが、嫌われる人にはとことん嫌われる(主に誤解や逆恨みが多い)。
経歴
そして謎の研究施設『白の秘蹟』で名と自由を奪われ被験体『49番』として薬物投与や過酷な稼働実験で黒魔法と強化された肉体を得る。
同じ境遇の人間や魔物を殺す絶望的な生活を送っていたが、偶然にも自身を拘束する『思考制御装置』が外され研究者達を殺し逃亡を決意。サリエルの追撃に遭うが意図的に見逃がされ、密航してパンドラ大陸にたどり着いた。
目覚めたとき妖精族のリリィと仲間になり、ダイダロス国のイルス村で冒険者として活動を始める。
登録のとき、苗字を持つのは貴族なので真央は伏せて『クロノ』と名乗るようになる。
平穏で安らかな日々を送っていたが、『白き神』の神命でアーク大陸シンクレア共和国の『十字軍』が大量の軍勢を率いてダイダロス国を襲撃する。
新たな仲間フィオナとシモンと共に冒険者達を率いて『十字軍』と戦いながら住民をスパーダ国へ避難させるが、『使徒』の介入による非情な殺戮で冒険者達を大勢失いスパーダ国へと逃れた。
これ以降、『白き神』と『十字軍』、『使徒』に強い憎悪を抱くようになり、死んだ仲間の仇を打つべく滅ぼすことを誓う。
一度は避難民から心無い罵声を受けるが、それでも優しい心を失わず、仲間を守護する力を求めた意思を『魔王ミア・エルクロード』に見込まれ、加護を授けられた。
そして加護の試練を受けながら冒険者パーティ『エレメントマスター』を結成して活動し、『十字軍』との戦争にも身を投じていく。
スパーダ国崩壊後、自ら魔王を明かし帝国の再建国を発表。『十字軍』を追放すべくパンドラ大陸の再統一を開始する。
容姿
鋭い目と強面が特徴で180㎝を容易に超える程の長身。しかも異世界転移後は背が更に伸びて鍛えられ、男女が羨む鋼の如き肉体となる。鎧を着ると二メートル近い。
目つきのせいで「凶悪」と認識されてしまうが、実は母親譲りの美貌を持つ美青年である。
実力者や偏見を持たない者からは「かっこいい」「綺麗」「見た目通りの女泣かせ」と評価は高い。
元は黒髪黒眼で、魔王の瞳が左目に移植されて黒と赤のオッドアイとなった。
人物
誰に対しても誠実で心優しく、常識的。
そして優柔不断にして鈍感。ヒロイン達の病的なまでの愛を気づかず、しかも同性に好かれたり、変に執着されたりもする。
『白の秘蹟』での惨い稼働実験により同郷の人間を殺した経験から、敵への殺害に一切躊躇はしない(殺し方は使徒と大差なかったりする)。
ライトノベルを好み、部活動として執筆しているが白崎の評価だと「中の下」。
能力
黒魔法
原色魔法の一つ。魔力で物質を生み出す。肉体が損傷すると一時的に補充できる。
呪われし武器を黒化する事で銘を変え、使用できる効果も持つ。
『魔王ミア・エルロード』の加護
魔王から選ばれた後継者のみが持つ加護。
クロノが現れるまで歴史上、授けられた者はいなかった。七つの試練を踏破する事で異なる能力を使用できる。
《炎の魔王》
魔力で疑似炎属性を生み出す。腕力強化を持つ。
《鋼の魔王》
魔力で疑似土属性を生み出す。防御強化を持つ。
《雷の魔王》
魔力で疑似雷属性を生み出す。思考加速能力の強化を持つ。
《愛の魔王》
魔力で疑似氷属性と疑似精神魔法を生み出す。能力の中でも特殊であり、テレパシーや精神耐性も持つ。肉体では性行為の強化(要は死ぬほどセックスが上手くなる)。作中では最も扱いきれてない。
《嵐の魔王》
魔力で疑似風属性を生み出す。飛行能力を持つ。
《海の魔王》
魔力で疑似水属性を生み出す。再生及び治癒能力を持つ。
《光の魔王》
魔力で疑似光属性を生み出す。魔力を増幅させる。
武器・防具
《絶怨鉈「首断」》
クロノの愛武器。元はゴブリンが使用していた。かつては愛した魔法使いを殺された女の怨念を宿している。強力な攻撃力を持つ。
性別は女で持ち主であるクロノへの執着心は最も強い。第五次ガラハド戦争で一度別れた後、所有者の意思に関係なく自力で戻る能力を得た。
『呪鉈「辻斬』→『呪怨鉈「腹裂」』→『絶怨鉈「首断」』に進化し今に至る。
《黒鎖呪縛「鉄檻」》
元はリリィから贈られたグローブ。王子を愛した護衛メイドの怨念を宿す。物理的に拘束する系統の技のみを強化する能力を持つ。『暴君の鎧』とアクセスしてクロノの戦闘でも補助的な役割をしている。
非常におしゃべりでクロノへの忠誠心は強く、ミリアの鎧を借りてメイドとしても働いている。
『黒髪呪縛「棺」』→『黒鎖呪縛「鉄檻」』に進化し今に至る。
《暴食牙剣「極悪食」》
元は『牙剣「悪食」』で戦友ヴァルカンの大剣。仲間を無慈悲に殺戮された狼獣人(本人)の怨念を宿す。魔力を無効化する能力を持つ。狼の如く刃が口のように開き所有者の意思ではなく自主的に敵を噛み殺す事もできる。柄のみ変わっていない。
『餓狼剣「悪食」』→『暴食牙剣「極悪食」』に進化し今に至る。
《獄門鍵「エングレイブドゥーム」》
元はヴァインが保管していた薙刀。純真な少年を殺された墓守の怨念を宿す。
歌声で呪いの武器の力を増幅し、歌声で死者をアンデッド化する。生贄がいると上級のアンデッドモンスターとして再誕する。
進化後の形状は漆黒の大鎌。クロノの意思で槍にも変化。追加能力は悪霊の召喚。
『ホーンテッドグレイブ』→『獄門鍵「エングレイブドゥーム」』に進化し今に至る。
《蠱惑のクリサリス》
元は暗殺者が愛用していた黄金の短刀。息子を男として愛した王妃の怨念を宿す。
生物の生命を吸収し持ち主に治癒効果及び抗老化を発揮する。癖がある性格。
《紫水晶》
元はサイードの両眼から誕生した。愛した女に裏切られた芸術家(本人)の怨念を宿す。
目で見た相手を一瞬にして結晶化する。
《暴君の鎧》
元はヴァインが購入した鎧。仲間に裏切られた女王の怨念を宿す。暗黒物質で造られた非常に高性能な鎧。クロノからはミリアと呼ばれている。ツンデレ。
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余談(ネタバレ及びR18)
第四の加護、《愛の魔王》により性行為では非常に強力な快楽作用が生じるようになる。
どれ程、強力かというと女性は受け入れた瞬間に白目を剥いて気絶するレベル。
なので性行為をするときはクロノは極力加減しなければならず、自身が満足にセックスができなくなってしまったのである。
初体験はサリエル。
初めて第四の加護を使用し、ほぼ錯乱状態で四肢が欠けた血だらけの女体を興奮して抱いたのでクロノの中である種のトラウマとなっている。サリエル自身が人造人間であるので後者とは違い気絶はしなかった。今のところ、クロノが肉体的に満たされた唯一の相手。
二人目はフィオナ。
肉体関係者の中では一番している。初体験では快楽に耐え切れず気絶し、以降の性行為では極力、クロノが動かないようにしている。
三人目はリリィ。
真の姿を保てる時間が限られているので性行為は一度だけである。もちろん気絶した。
ちなみに12、3歳の少女や肉感的な美女エルフに夜這いをかけられた事もあるが後者は加護を使い必死に抑制して逃れた。
クロノは自分なりの誠意として三人以外と肉体関係を持たないと決めているものの、リリィがハーレムを立ちあげることを既に決定づけており、政治的な意味でも勝手に進められている。
現在はリリィ、フィオナ、サリエル。そしてアヴァロン国を手に入れるべくネルが確定した。