DLC「グリム巡業団」
2017年9月14日に発表され、同年の10月26日に公開されたフリー配信のDLC。全4弾の中では第2弾目である。
公開と同時に作品自体はバージョン1.2.1.0に更新。
主な内容はDLC同名のクエストであり、クエスト関連でボスを2体、モブ敵を3匹ほど追加される。一体目のクエストボスの報酬にチャームスロット一つとなっており、手に入れるチャームスロットは全体で11つに増加。
またチャームも9つほど追加される。その中二つ(グリムの子、陽気なメロディ)はクエスト関連で、さらに三つ(壊れない心・欲望・力)は後述のNPC・ディヴァインから購入できる。
残り三つの追加チャーム(健脚の脚・夢の盾・紡ぐ者の歌)はクエスト関連ではない。
他の新要素とは白い神殿の隠しエリア「苦痛の道」と同エリアで発見できる狩猟者の書用の情報、そしてグリム巡業団イメージのメニュースキン。
作中の集団
炎と悪夢の儀式を行うために亡国を歩き渡るピエロの集団。
本作の舞台である洞窟に呼び出されるといきなりサーカス用のテントをダートマウスの隣に建てて勝手に居座ってしまう。
団員は全員縦の黒い線で飾られた仮面を被っている他魔法の蠱惑でお化粧しており、目に見える姿とは本来の姿ではないらしい。
彼らはダートマウスの住人からは怪しまれてしまい、住人一向は主人公に警戒するように助言する。
主なメンバー
グリム (Grimm)
声:不詳
グリム巡業団の団長であり、儀式を執り行う者でもある。
巡業団を召喚してしまった主人公にチャーム「グリムの子」(Grimmchild)を授けては儀式に参加をするように要求。
詳細はGrimm(HollowKnight)を参照。
ブラム (Brumm)
声:Peter Yong
アコーディオン弾きの男。普段は口数は少ないが、とある場所で話を聞くと色々語ってくれる。
巡業団の団員は皆グリムの奴隷だと主人公に説明しているが、グリム本人も儀式の奴隷なのではないかと考えており、もしそうならば解放してあげたいと本来己を虐げている憎むべき存在の身をも案じる異例な包容力と優しさを備わっている。
ディヴァイン (Divine)
声:不詳
シロアリの女性。性格は図太く強欲であり、周りの状況を常に面白がっている。
ブラムとは真逆でおしゃべりであり、団員としての役割は特に気にしていないらしい。
脚を食らう者から購入できる繊細シリーズのチャームを彼女に渡せば壊れないものにできるが、交換ごとに大量のお金を必要とする。実際の交換の仕方はかなり下品。
脚を食らう者に対して性的な興味を持っているようだが…?
グリムスティードたち (The Grimmsteeds)
声:なし
胞子の森で会うウィローと同族らしきムシ。
普段台詞はないが夢見の釘で二人の心を読むことが可能で、蒼白なる王が民に吐いた嘘を暴く貴重な情報を彼らから知る。
グリム族 (Grimmkin)
声:不詳
その他の団員。3ランクの種類が存在する。
儀式のモブ敵でもあり、儀式の段階で一種類と戦うことになる。
グリムとの戦いで新米と熟達者、クエストのラスボスで悪夢が客席で見ている。
「グリム巡業団」クエスト
クエスト開始には夢見の釘の入手が必要。
風鳴りの崖のとあるエリアにて大きな遺体を発見し夢見の釘で打ち、手前の部屋に現れた燭台を釘で叩いて灯せば巡業団が現れる。
グリムの話を聞くと「グリムの子」を与えられ、炎を収穫するように頼まれる。
基本的にクエストを行うのにはグリムの子の装備が必要。
炎の位置は地図に表示されており、特定の場所に足を運びグリム族を倒せば炎はグリムの子は自動的に吸収する。
儀式の一段階を完成すると二度目の収穫に送り出されるが、今度は収穫後にグリムと戦う必要がある。
無事勝利できた時は最後の収穫とラスボスとの戦いを課されるが、同時にブラムから儀式の妨害を頼まれる。
グリムかブラムに肩入れするのはプレイヤーの自由。
無事ラスボスを撃破するとクエストの「儀式」EDを迎え、同名の実績及び「グリムの子」最終形式を手に入れる。
しかしラスボスを倒せずにブラムと協力すればクエストの「追放」EDを迎え同名の実績を手に入れる。「グリムの子」の代わりにダートマウスに新しく登場するNPCが一名現れ、そのNPCからチャーム「陽気なメロディ」を手に入れる。
作中の楽曲「グリム巡業団」
グリムの戦闘BGMとして使用。ゴシックとロックを融合させた作風で好評を呼んだ。
同名の場所のBGM「涙の都」と似た具合でシチュエーションに応じてステムのアレンジが変わる。作曲と音響を両方担当したChristopher Larkin氏だからこその演出である。