概要
グレース・マレー・ホッパー (Grace Murray Hopper) は、ニューヨーク出身の米海軍の軍人でコンピューター開発者。1986年に准将で退役。プログラミング言語COBOLの開発者としても有名。「アメイジング・グレース」の異名を持つ「リアルコンピューターおばあちゃん」。
1906年12月9日生、1992年1月1日没(85歳)。
数学の博士号を持ち、1943年、大学助教授の職から海軍予備役入り。
1944年からハーバード大学でコンピューター「ハーバード マークI」の開発に携わる。プログラムのミスを「バグ」と呼ぶことを一般に広めたと言われる。(当時、物理演算素子であるリレーに虫(bug)が挟まったことで誤動作が起きたため。)
1951年、世界初のコンパイラ「A-0 System」を開発。
1957年、世界初の英語を用いたコンパイラ言語「FLOW-MATIC」を開発。
1959年、文法的に更に進化した言語「COBOL」を開発。
1967年、海軍作戦部長付部門責任者に就任。
1986年、79歳で退役。国防殊勲章受章。
1991年、アメリカ国家技術賞受賞。
1997年、アーレイバーク級ミサイル駆逐艦の第20番艦(DDG-70)に彼女の名「ホッパー」が命名された。