概要
戦闘による死傷者のうち戦死を除く外部要因により全ての外傷その他の損傷を負った軍人を指し、特にその傷が完治しないものを指す。軍務が可能かどうかも問われない。
この傷に関しては第三者から見えるものとは限らないといわれる。
その後
彼らは戦争や紛争のさなかにおいては「名誉の負傷」などと英雄に近い立場に祭り上げられることもあるものの、戦争の終結や事件等の風化によりその存在は忘れ去られる。
そして彼らは実際には後天的な障害者であり、その傷のためその後の生活に大きな支障をきたす場合が多々存在し、場合によっては貧困等にあえいだり、その結果社会不安の原因ともなるため、彼らに対し国等から保護を受けたり、自分たちで募金などの各種活動を行ったりすることがある。
具体例
山本五十六……日本海海戦において左手の人差し指と中指の欠損。
偽傷痍軍人
またまれにこれを称し募金等を集めてはいるものの、戦闘による負傷ではない、軍人に該当しない、そもそも負傷していないなどの条件を満たさない人々が存在していることがあったといわれる。
創作において
戦後間もないころに書かれた、あるいは戦後を描く作品には彼らはありふれた存在であったためよく登場する。
結論
どちらにせよ、彼らは戦争の被害者なのであり、決して無碍に扱うことのないように。