経歴
アメリカ海兵隊に14年間在籍し、同武装偵察部隊(フォース・リーコン)の一員として、中東、アフリカ、バルカン諸国を含む世界各国で戦闘に参加する。
退役後、複数の民間軍事・警備会社と契約を結び、政府要人や軍高官、外交官などの護衛を務める。
中でも、2004年にブラックウォーター社の社員としてイラクのナジャフに派遣され、数名の社員と海兵隊員と共に、数百人の武装勢力を相手にイラク暫定政府の施設を守り抜いた功績は名高い。
その後、軍・政府機関・法執行機関・民間向けにタクティカルトレーニングプログラムを実施する Simply Dynamic Tactical 社を設立し、各方面から高い評価を得る。
そのカリキュラムを礎とし、 Magpul Industries 社と提携して誕生したのが現在の Magpul Dynamics であり、その創設者として、 CEO として、そしてインストラクターとして、一躍名を上げる。
インストラクターを続ける一方で、親会社である Magpul Industries 社の CEO にも就任し、マルチミッション・スリング (MS) シリーズやアングルド・フォアグリップ (AFG) など、「理論に基づく製品」 (Theory Based Products) をクリス・コスタと共に開発していった。
2011年には Magpul Industries 社と Magpul Dynamics を引退し、現在は Haley Strategic Partners (HSP) を設立して独立。
インストラクターを続ける一方で、装備開発や銃器プロデュースにも精力的に取り組んでいる。
名前の日本語表記について
日本では「トラヴィス・ハーレイ」の他にも「トラビス・ハーレー」などの表記が慣用的に用いられるが、本人を含む多くのアメリカ人の発音を聞く限り、その発音は「トラヴィス・ヘイリー」に近い。