CV:村瀬歩
人物
八丈島に設置された海上施設「パシフィック・ブイ」の女性エンジニア。フランス出身で、5年前から技術職として勤めている。
落ち着いた雰囲気の女性で、背が高くスタイルが整っており、眼鏡をかけ、首元にはストールを巻いているのが特徴。
気さくで優しい性格の持ち主であり、同性の直美とは良き同僚の間柄。他のメンバーとも積極的にコミュニケーションを取っている為仲が良く、加えてエンジニアとしての能力も高い。
しかし意外と抜けている一面もあるのか、休憩時間にコーヒーを淹れる事になった際、コナンがジェスチャーで「2杯」と伝えたのを、間違って「1杯」とカウントしてしまっていた場面も。
正体
実は彼女こそが、本作の事件を引き起こした真犯人にして、黒の組織のメンバーの1人「ピンガ」である。
本来の性別は男性であり、「グレース」は彼が女装した姿であった(首に巻いているストールは喉仏を隠すためのカモフラージュである)。なお、劇中ではピンガが実在する「グレース」という人物に(本物を殺すなどして)成り済ましていたのか、そもそも「グレース」が潜入のために作られた架空の人物だったのかは明言されていないが、素顔にカツラ・眼鏡・リップをつけただけなため、恐らく後者と思われる。
また、実はコナンは最初からグレースが怪しい存在であると睨んでいた。
そのきっかけは上記の数字のジェスチャーで、彼女にコーヒーを頼む際、フランス式のジェスチャーで「2杯」と伝えたにもかかわらず、彼女……いや、彼はそれを「1杯」と捉えた。
その為コナンは彼がフランス出身者ではなく、何らかの理由で身分を偽っている得体の知れない人物だと確信したのである。
余談
グレースを演じる村瀬歩氏は男性であるが、声域の幅が広く、少年のみならず女性の声なども違和感なく出せることで知られる。実際、本編における演技が違和感なく自然であり、かつ事前に声優情報が公開されていなかった為、EDのキャストのクレジットで知って衝撃を受けたファンは多い。