概要
スーパーロボット大戦OGの外伝小説『告死鳥戦記』に登場するパーソナルトルーパー。
正式名称は「量産型ゲシュペンストMk-Ⅱシュテルベン」。
軍事企業ダニエル・インストゥルメンツが量産型ゲシュペンストMk-Ⅱをベースに改修したカスタム機。
同社を中心とした武装・強化パーツの実働試験計画「FDXプロジェクト」の為のテストベッドであり、コストを度外視した高性能火器管制システムの搭載を行い、ジェネレーターに過剰とも言える余剰出力を持たせ全備重量を増加させた上で更に耐久性の低下を無視してまでハードポイントを増設しており、ベース機となった量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ以上の拡張性を誇る。
カラーリングはノーマルのゲシュペンストMk-Ⅱに近い紺色。アクセントとして十字架を思わせるマーキングが機体各所に施されている。
1号機、2号機がFDXチームの専用機としてPTキャリアー・クレーエに配備され、ダニエル社製の各種装備をテストする為に各地を転戦した。1号機はヴェスナー・スケリットが搭乗し主に砲撃支援を担当し、2号機はリェータ・ウィーバーがパイロットを務め前衛として主に近接戦闘用武器を使用した。
各機は棺桶型の降下モジュールに収容され、十字架型の武器コンテナ兼用の簡易トーチカと共に降下して敵部隊に対して強襲する戦術を取るが、その運用戦術から誘導式武装は装備していない。
また、十字架型トーチカからの電磁妨害下での戦闘を想定しており、電波障害下におけるスタンドアローン戦闘を可能とする。
戦闘ごとに異なる装備で出撃することが多く、インスペクター事件中のリェータ機はビルトビルガー用のデータを取得するため、コールドメタルソードの使用を命じられた例もある。
しかし、ウユダーロ級制圧砲艦との戦闘で損傷が激しかった為、ゲシュテルベン改へと改修された。
なお、ゲシュテルベン改にはセレーナ・レシタールの乗機である5号機も存在し、そちらは脚部に格闘武装「カイリー・クレーバー」を装備する。
デザインはNAOKI。
スペック
分類 | 改造型パーソナルトルーパー |
---|---|
形式番号 | RPT-007ET-01/02 |
全高 | 22.9m |
重量 | 75.9t |
動力 | 核融合ジェネレーター |
フレーム | GⅡフレーム |
基本OS | TC-OS |
製造 | マオ・インダストリー |
改修 | ダニエル・インストゥルメンツ |
所属 | 地球連邦軍第7特殊作戦PT部隊FDXチーム |
武装
スプリットロケット
FDXチームの標準装備。
スプリットミサイルから誘導装置を廃したロケット弾発射システム。
命中率こそ低下しているが、弾体とそれを格納するポッドの小型化に成功している。
ブレードレールガン
バーストレールガンにアサルトブレードを着剣した装備。
主に2号機が使用し、パイロットであるリェータによってブレードを敵に突き立て直接レールガンを発射する攻撃パターンが編み出されている。
その他武装
武装のテストベッド機という性質上、任務によって様々な装備を増設することが多い。
コールドメタルソードやM50マシンガン、大口径キャノン、長射程ライフルなどの他、対ビームコーティングを施した試作型リアクティブアーマーや、短期間で燃焼・冷却を繰り返すパルスブースターといった強化パーツ類も装備した例があるが、試作装備故に戦闘中に不具合を起こす事例も見られた。