概要
マオ・インダストリーの開発部長であるカーク・ハミル主導のもとで開発されたパーソナルトルーパーのオペレーティングシステム。
「タクティカル・サイバネティクス・オペレーティング・システム」(Tactical Cybernetics Operating System)の略であり、「戦略的動作思考型OS」を意味する。
パイロットが選択した行動に応じて自機と敵機の距離を割り出し、機体に登録された複数のモーションパターンの中から人工知能が最適なモーションパターンを選択して実行に移すシステムになっており、操作が簡略化されてパイロットの負担も軽減された。
状況に応じてマニュアルでモーションパターンの種類の選択や優先順位の変更、リアルタイムでアレンジすることも可能であり、パイロットの好みや操縦の癖に合わせてモーションパターンを調整することができる汎用性の高いシステムである。
モーションパターンの選択はタッチパネル方式で行われる。
当初はマオ社が作成した基本的なモーションしかなく、新西暦182年に特殊戦技教導隊によって実戦的なモーションパターンの構築が開始されたが、マニュアル操作で模擬戦を行っては動作をトレースシステムに記憶させてTC-OSにフィードバックさせ、それを繰り返すという気の遠くなる作業が行われていた。
尽力の末、多くの実戦的なモーションパターンが構築され、TC-OSは飛躍的に更新されたが、構築されたのは二人一組のモーションパターンのみであり、多人数でのモーションパターンの構築までは行っておらず、新西暦184年の教導隊解散をもってTC-OSの更新が一時的に停止となってしまった。
解散後、教導隊が作成したデータをもとに様々な部隊がモーションパターンのブラッシュアップを行い、新西暦188年に教導隊が再結成され、TC-OSの更新が再開された。