本編における関係性
この項目にはスマートフォンアプリゲーム『Fate/Grand Order』の第一部全体に及ぶ核心的なネタバレがあります。
ゲーティアは作中で人理定礎を破壊し人類史を焼却した「黒幕としての」魔術王・ソロモンの正体にあたる存在である。
真の魔術王ソロモンの第一宝具により、
存在の基盤としての「七十二の魔神を束ねる魔術式」としての在り方を喪失した後に僅かな時間だけ見せた姿は「人」としての物であった。
人類最後のマスターに敗北し、魔神柱が全て崩壊した後、「魔神王ゲーティア」としての残滓が人間の精神性を理解し、有限の命を得て、自らの意思で立ちふさがる。
光帯が消え神殿も崩壊し始めた今、この行動は最早無意味に等しかった。
つまり魔神王であったゲーティアなら取らないはずの行動だったが、敗北後に人間の精神性に目覚めた彼は勝ち逃げを許さず、敢えて消滅寸前の身体で待ち伏せに挑む。
もはや魔神としての形は無く、無残に崩れ去るのを待つばかりの人間の身体。右腕も無く至る所にヒビが入り、ボロボロになっている。
しかし、その表情は何処となくソロモン、Dr.ロマンに似ており、憑き物が落ちた様に穏やかなものになっていた。
多くの魔神は燃え尽き、神殿は崩壊した。我が消滅をもって、人理焼却も消滅する。
────だが………最後の勝ちまでは譲れない………!!
始めよう、カルデアのマスター………お前の勝ち・価値を、私の手で焼却する………!!
そして新生を経て漸く得たただ1人の理解者を相手に、獣ではなく人として
十の指輪と共に無意味な、されど決して無価値ではない最終決戦に挑む。
今できることすべてを込めたその果てと途上に、短くも面白い「人生」を噛み締めながら。
人類最後のマスターの事を最後には「我が運命」と認め
ある意味では主である魔術王・ソロモンや理解者となってくれることを
期待したマシュ・キリエライトと並び特別な存在として見るに至ったとも言える。
一部のメインストーリーを通じて敵対した最大の敵でありながらも、あるいはそれ故に
劇的な繋がりを見出したプレイヤー諸兄も多いようだ。
関連項目
Fate/GrandOrder ぐだ子 藤丸立香 人理焼却式・ゲーティア