概要
「町」の外れにある「屋敷」に住む少女。紫がかった黒髪をツインテールにしている。天真爛漫で優しい性格だが、少々天然。人当たりは良く、頭も良い。
両親を「事故」で亡くしており、家族は飼い猫のクロだけ。「事件」のショックからか、両親のことは覚えておらず、現在の環境に違和感を覚えてはいない。
ある特別な薬の材料になる「白い花」を栽培しており、それを「医者」に買い取って貰って、生計を立てている。一人暮らしが長いため、家事全般が得意。お話を書くのが趣味で、よく自分とクロを主人公にしたお話を書いている。
本来、「町」の子供は、町に潜む「化物」を避けるために、「花」から精製したワクチンを、満6歳から半年までの間に投与する必要があったのだが、ワクチンを投与するべき時期に「事故」にあってしまったため、彼女はワクチンの恩恵を受けられず、「町」の実態を理解しきれていない。ゆえに、「化物」を回避する術を持たない。
「今のクロ」が「本来のクロ」でないことに気づいている節があるが、今の関係性を壊さないようにか、それを認めることを拒絶し、指摘されても認めようとはしない。
「事件」の後も普通に過ごし、得体の知れないクロと暮らす彼女を、町の住民は不気味がっており、同世代の友人も、理解者も少ない。それでも彼女は、今日も健気に、「屋敷」でクロと一緒に暮らしている。