「かつてこの星には赤い肩をした鉄の悪魔が蠢いていた」
概要
アストラギウス銀河の惑星でバララントに属している。
元々はごく普通の惑星であったがバララント軍の補給基地もあるので百年戦争の頃は戦略的価値故に制圧しようとするギルガメス軍とバララント軍の主戦場として激戦区になり、三度に渡る戦いの結果、地表は壊滅し、植物層は焼き尽くされてしまい、赤い空と真っ赤な砂漠だらけの赤い惑星に成り果ててしまった。大気組成も滅茶苦茶になった為、人々は空気を満たしたドーム型都市でないと生存出来ないようになってしまっており、外を歩くにしても酸素マスクを付けねばならない状態になっている。
特に7212年末に行われた第三次サンサ攻略戦では吸血部隊と悪名高いレッドショルダーが投入され、ゴハ高原と首都ペレポードでのギルガメスの勝利に貢献したがその際に同部隊の容赦無い攻撃で大勢の民間人が巻き添えになって死亡してしまった(同部隊の隊員だったキリコ・キュービィーもここに来た事があったが仲間たちによる虐殺が起きた時はいなかった)。これが原因でレッドショルダーの評判は低下していき、後に解散してしまった。
戦後は砂漠化して戦略的価値が低下した事でギルガメスとバララント両軍で、サンサを含む宙域を「不可侵宙域」と言う中立の緩衝地帯に指定した。ここに武装兵力が侵入、または戦闘行為を行うことは、休戦条約を破る重大な違反行為と見なされた。また補給基地だった為か放棄されたままの物資や希少物質であるヂヂリウムのある基地もいくつか残されていた。サンサの住民は星を捨てるか放棄された物資やら兵器の残骸を拾って売ったり、改修したりして売る「再生武器商人」と言うジャンク屋となって生計を立てるようになった。また、惑星上に不時着した宇宙戦艦等も、彼ら再生武器商人達にとっては搭載された機材や構造材を解体して転売する資源となっている。当然彼らは家族を殺して故郷を滅茶苦茶にした要因を作ったレッドショルダーを激しく恨んでおり、再生武器商人のリーダーで戦時中に夫と子供達をレッドショルダーに殺されたゾフィー・ファダスは元レッドショルダーのキリコを抹殺しようとした。
30年後では相変わらず砂漠のままであるが大気は回復しており、それによりドームやマスクが無くても外に出られるようになり、赤かった空も本来の青さを取り戻している等と環境が少し回復している。
余談
名前の由来は当時高橋監督らが打ち合わせに使っていた喫茶店「サンサン」。