概要
ギルガメスの中心である惑星メルキアのローラシル大陸の中央付近にある吹き溜まり同然の都市。ロッチナの手から逃れたキリコが辿り着いた街であり、彼はここでバニラ、ココナ、ゴウトの3人と出会った。
元々その一帯は精密機械の原材料として知られるヂヂリウムの採掘エリアであり、多くのコンピューター回路に使われる部品の製造が行われたメルキア屈指の工業地帯であったが、百年戦争末期にバララント軍の猛攻撃を受けて工業地帯は壊滅、多数の死傷者を出しただけではなく、周辺が不毛の大地になってしまった。
更に猛攻撃による大気汚染によって赤い酸の雨が降る程の環境破壊が発生した。
その後、攻撃より出来た直径5kmのクレーターの内部に、中央に位置するメインタワーが地表から地下2階までの三層構造を貫ぬく階層都市が建設され、そこに戦争で発生した大勢の難民達が移住してきた。
ただ急ごしらえで作られた街だと言うだけではなく、居住してきた難民の中には軍をあぶれた者やならず者が多く、そんな連中が暴走族を組織して暴れたり、犯罪を犯したりしているので、治安も最悪すぎると言うあらゆる悪徳が武装した無法都市になっている。また戦時中に墜落した宇宙戦艦が地表の階層を突き破って艦首から最下層に突き刺さっており、撤去すらされてない。
アーマードトルーパーを使った戦闘賭博バトリングも盛んでウドの人々にとっては刺激的で人気のある娯楽となった。
略奪や暴力などの犯罪が横行するので職にあぶれた軍人達によって治安警察と言う自警集団が組織されているが、実際にやってる事は暴徒鎮圧くらいで、しかも保身に走っており犯罪者と手を結び、守るべき市民に対して恐喝することさえも日常茶飯事と言う名ばかりの警察組織である。
ラルク・レガス・ブーン率いる暴走族集団ブーンファミリーがウドを牛耳っており、彼らは人々を攫ってはヂヂリウムの採掘をさせてそれを売っている。また治安警察も彼らと結託して金を得ている。しかし怒った奴隷の反乱に乗じて、ブーンファミリーとの関係を切ろうとした治安警察署長ガスト・レマルガスが殺害され、新たに署長へと就任したギムアール・イスクイがそれを口実に攻撃を開始、ファミリーは壊滅した。
それからは秘密結社のメンバーであるイスクイ所長率いる治安警察が事実上街を支配することとなり、そこでPSフィアナの実験を行っていた。
そしてPSを巡り、キリコと治安警察の戦いが起こる中、アストラギウス歴7214年2月にキリコの所在を掴んだメルキア軍情報部の要請による降下騎兵部隊ヘルダイバーがウドに襲来、PS奪回のために治安警察と交戦し、壊滅に追い込むもPS確保に失敗、更に秘密結社の援軍が到着したことで戦いは激化した挙句に火薬庫への引火による大爆発と火災、階層の崩壊が発生し、ウドは壊滅した。
多くの犠牲が出たがこのどさくさでキリコたちは脱出した。
30年後には第95B地区などの一部区域以外は完全に復興し、明るい街になっている。墜落した戦艦も相変わらず撤去されずにそのまま電飾の付いた広告塔に改造されている。またバトリングも昔のまま続けられている。
関連タグ
クメン王国:同じくメルキアにある国。