「ライドウの姿を借りてこの光景を見ている……」
概説
『デビルサマナー 葛󠄀葉ライドウ対アバドン王』に登場する謎の存在。
葛󠄀葉ライドウの意識に介入し、夢の中で様々な問いかけをしてくる。
姿はライドウそのものだが、顔には槻賀多村で信仰される土着神「シナド様」の仮面を被っている。
ルート次第ではチョッキ姿の優男や、白髪の老紳士の姿を取ることもある。
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ネタバレ注意
かつて槻多賀村に降り立ち、今は明確な名を失った一柱の神。
シナド様、またはアバドン王と呼ばれるべき存在。
『~アバドン王』における黒幕であり、ライドウを通じて人間を見定め、槻賀多弾を通じて人間の在り方を鑑定していた。
人の弱さと不完全さを憂い、その終末を以って救わんとする憂いと怒りの権化。
現在の日本に蔓延る闇と人の堕落を見聞し、その末に日本壊滅を目論んだ。
そのために弾を焚きつけて運喰い虫を使って帝都に不安を蔓延させ、人々の負の念をエネルギーに異界の門を召喚して「アバドン虫アポリオン」による虐殺を敢行する。
しかしなおも抵抗を見せるライドウに業を煮やし、異界の門を葛葉ゲイリン伝来の秘中の悪魔トウテツの力で槻多賀村に落とされたのちは、ライドウと直接対決に挑んだ。
最終決戦では三本の柱を持つ、人間の肉体(シナドのもたらす終末にすがる絶望した人間の念)が無数に張り付いた醜悪な肉塊のような顔となる。しかしシナドから人々の妄念を引っぺがすと黒い巨大な目玉をした球体の姿を現す。
しかしこれが本来の姿かどうかは不明。
最終的にライドウの奮戦の前に敗北し、またライドウが示す「希望を信じて行動を起こすことで将来を掴む」生き方に一つの可能性をライドウから感じ取ったことで矛を収め、現世から去った。
名前は日本神話の山の神の総裁であるオオヤマツミの子で、風を司るシナツヒコの異称「シナトベ」と思われる。
また古来から「科戸の風【しなとのかぜ】」という言葉もあり、邪気を祓う神風を指した言葉である。