シャダイ
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しゃだい
エル・シャダイ(El Shaddai)またはエル・シャッダイ。旧約聖書で神を表す呼称の一つ。
→ 社台ファーム
エル・シャダイの名は旧約聖書では主に「創世記」、「出エジプト記」、「ヨブ記」に見られる。
特に創世記ではアブラム(アブラハム)とその子孫が神との間に契約を結ぶ際に、アブラムにエル・シャダイの名を名乗っており、ヨブ記ではヨブが絶対の存在、全能の神に向けての呼称として何度もエル・シャダイの名を呼んでいる。
エル・シャダイの名の意味は、「エル」がヘブライ語の「神」、「シャダイ」が諸説あるが「山」、「乳房(のヘブライ語「シャダイム」から)」、「野原」を示すとされ、一般・慣習的な「全能の神(God Almighty)」は意訳だとされる。
また「出エジプト記」では、神はアブラハム、イサク、ヤコブに対してエル・シャダイと名乗っていたが、モーセに対して先の人々には言わなかった「私は在る(YHWH)」という名を改めて告げ、イスラエル人により具体的な道を示そうとしている。
エル・シャダイの語源が明確化されていないことから、“山の神”の名から中東のバアルなどの山岳信仰と結びつける説や、“野原の神”としてエル・シャダイに動物の主・豊穣神のイメージを見る説(バーンハード・ラング)がある。
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