Elohim
ヘブライ語:אֱלֹהִ֔ים
神を意味する「エル」「エローアハ」の複数形であるが、神が「我々」と言う時、唯一神としてのエロヒムが行動するシーンでは動詞は単数形で表記されている。
上記の様に場面や描写によって意味が区別される言葉で、3種に大別される。
(1)複数の「神々」を意味する。
(申命記5章:あなたはわたしのほかに何ものをも神[エロヒム]としてはならない。)
(2)崇拝者がただ一人の神を知り、注意を向ける場合は単数を意味する。
(ヨシュア記24章:主は聖なる神[エロヒム]であり、ねたむ神である。)
(3)ただ一人の神格だけが存在している場合は、ただ“神”を意味する。
(創世記1章:初めに、神[エロヒム]は天地を創造された。)
エロヒムは聖書に登場する宗教的語彙の中でも基本的な語であり、旧約聖書では約「2200回」も登場する。なお、神をエロヒムと記す書は『エロヒム文書』と呼ばれており、創世記以下五書(または六書)編纂の重要資料として扱われているという。
女神転生シリーズのエロヒム
初出は「真・女神転生Ⅱ」で、種族は“神霊”。物語の最終ダンジョンである方舟において、YHVHの分霊として主人公の前に立ちふさがる。
人面の様な影が刻まれた太陽のごとく燃え上がる球体というデザインで、最後の分霊だけあり強力な火炎・万能属性攻撃や、運の値が最も低い者を石化させる『エロヒムの光』というスキルを駆使する。
「真・女神転生Ⅱ悪魔大事典」では、カバラと関連付けられた解説がされているが何故か『コクマーのセフィラを司る』という説明文が書かれている。また、エロヒムを“古代の太陽神”として扱っている(出典不明)。