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ツァバト

つぁばと

ツァバトはユダヤ・キリスト教の神の別名の一つ、“YHWH Tzevaot[Sabaoth](ヤハウェ・ツァバト)”のこと。
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概要編集

ツァバトという言葉はヘブライ語で「軍隊兵士」を意味し、“YHWH Tzevaot”を訳せば“万軍の主(Lord of Hosts)”となる。

なお“Tzevaot”の発音は「ツェヴァオト、ツェヴァーオート」が原音に近いと言われる。


全能と尊敬をあらわすの呼称とされ、「旧約聖書」の『サムエル記上』1章に初めて登場する。原典中ではイスラエルのシロの神殿における神の呼称として登場し、名の通り15章ではアマレク人との戦争を控えたサウル王に預言者サムエルを通して敵の完全なる撃破を命じる場面がある。

一方で預言者エリヤがアハブ王に謁見することをオハデヤに誓う場面(列王記上15章)や、ダビデ契約(サムエル記下7章)など、誓約・儀式でもその名が使われている。

また、『詩篇』89篇や『イザヤ書』6章では天の玉座に坐し天使に囲まれる万軍の主を現す場面があり、『イザヤ書』13・14章ではバビロンを攻め滅ぼす神としても登場している。


“万軍の主”の呼称が生まれた理由としては、敵の前ではイスラエルの民全てが軍隊とみなされた(出エジプト記)ため、神は民をまとめる軍の将であると解釈された為、などの万象は神の支配下にあり(申命記)それら〝天の軍勢”の主としての性格を現す為だといわれる。


女神転生のツァバト編集

初出は「真・女神転生Ⅱ」で、種族は“神霊”。サタンに選ばれた人間が乗る方舟において、主人公の前に立ちふさがるYHVHの分霊の一番手として登場。

“万軍”の名の如く複数の頭部が周縁を回転する光球というデザインで、力の値がもっとも低い者をBINDにする“ツァバトの声”というスキルを所持する。

宝島社から刊行された「真・女神転生Ⅱ悪魔大事典」では“Zabaot”と綴られ、13人の神官による『力の儀式』や自然に浸透するエーテル体のパワーの神格化などの解説が記されているが、出典は不明である。


関連タグ編集

ユダヤ教 キリスト教

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