「……ダメだよ母さん。こんないいもの買ったのに、使わないで死んじゃうなんて」
「ひいぃ!勘弁してよもおぉ・・・・・・!こんなことになるなんて思ってなかったんだってぇ・・・・・・」
「誰でも良い、助けてくれ。姉ちゃんを、僕らを、助けてくれ。」
概要
ショタ時代のカノ、つまり、カゲロウプロジェクトのキャラクターカノの幼少期の姿のこと。
楽曲「夜咄ディセイブ」の終盤にてほんの一瞬だけ登場する。
また、小説5巻の「カゲロウデイズⅤ-the_deceiving-」では、主にこのショタカノ~現在のカノ目線で進んでいく。
生い立ち
幼少期は幼稚園に通わず、母親と二人でアパートで過ごす。
情緒不安定な母親からしょっちゅう暴力を受けていたが、カノ自身は「母さんを怒らせてしまう自分が悪い」と考え、周囲の悪評から母親を守りたいと思っていた。
しかしある日、金銭目的の強盗に母親が刺し殺され、カノは遠い親戚の家に預けられたのち孤児院に入ることになる。
「母さんのいない世界なんて考えられない」「僕の全てが母さんあってこそのもの」というほど母親を愛しており、彼女が刺し殺されてからは死ぬ気力すら失っていた。
人物
複雑な環境で育ったためか、幼いながら非常に達観していて冷めた性格。
周囲の人間の機嫌を損ねないために他人の感情の機微には敏感だが、自分自身の感情を伝えることに関しては恐ろしく不器用。
そんなカノだったが、孤児院に入ってからはマイペースで少々わがままなキド(友達第一号)、気弱で泣き虫なセト(友達第二号)のフォローに回ることが多くなり、振り回されがちな日々を送っていた。
3人の中で一番初めに能力のコントロールができるようになったり、キドと本気で喧嘩したりと、以前よりも多少の自己表現ができるようになっている。
本人曰く、「ここでの数ヶ月は、おばさんの家で過ごした二ヶ月間よりも、遥かに密度の濃いものだった」。
孤児院に来て数ヶ月後、3人一緒に楯山家に引き取られて里子になった。
ちなみに、カノはアヤノのことを「姉ちゃん」、ケンジロウのことを「父さん」と呼ぶのに対し、アヤカのことは「アヤカさん」と名前で呼ぶ。
彼曰く、アヤカが「僕をここまで育ててくれた母さん」で、実の母親が「僕を生んでくれた母さん」とのこと。