「それでも、大丈夫だよ。泣かないでよ」
「でも世界はさ、案外怯えなくていいんだよ?」
「僕のせいですよね、やっぱり。ごめんなさい……」
概要
ショタ時代のセト、つまりカゲロウプロジェクトの登場キャラクター、セトの幼少期の姿のこと。
「想像フォレスト」にて初登場した白いフード付きパーカーをかぶった少年である。
また「MEKAKUCITY V's」で公開された「少年ブレイヴ」のMVは現在のセトが昔の出来事を回想するような形で、このショタセトとマリーを見守っている構図になっている。
「MEKAKUCITY V's」の絵コンテでは、現在のセトと区別するためか現在セトが「セト」で、ショタセトは「こうすけ」と下の名前で描かれている。
生い立ち
現在のセトとは打って変わって、この頃は身体が小さく臆病な性格で、周囲との会話が極端にできず虐められていた。
両親がおらず孤児院暮らしで、友達は一匹の子犬だけ。
その子犬と「言葉じゃないところで話がしたい」と願った彼に、悲劇が訪れる。
無差別に「他人の心理を盗み取れる」ようになってしまった彼は、閉ざしても拒んでも聞こえてくる人間の心の声にすっかり怯えてしまう。
そんな厄介な能力を抱えるセトのもとへ、新しく同室になる2人の子供が入ってきた。
人物
キドとカノは親を亡くして孤児院に来たが、捨て子だったセトは元々孤児院で暮らしていた一番の古参。
カノ曰く「すぐに泣く、小動物と赤ん坊を足したような少年」。
その喩え通り非常に臆病かつ泣き虫で、ちょっとしたことでもすぐに泣いてしまう。
また、同室のキドとカノに対しても敬語で話す癖があり、敬語嫌いのキドからは直すことを頻繁に強要され続けてきた。
その敬語癖は深くなかなか直らなかったが、のちにキドが敬語を嫌いになった原因を聞いてからは本格的に直そうと躍起になり、結果として現在の「~っす」口調になった。
気弱な性格とは裏腹に、よく一人で外に飛び出しては動物と戯れて帰ってくるアウトドア気質。
無類の動物・植物好きである。緑色も好き。
キド・カノと同室になって数ヶ月後、3人一緒に楯山家に引き取られて里子になった。
そしてある日、迷い込んだ森の中で一人の少女と出逢い……。