『「勇気」に嫌われた弱虫な僕が
泣き虫な君を救えたとしたら
きっとこの物語は「空想」なんかで終わらない』
概要
目を盗む話。
じん(自然の敵P)によるカゲロウプロジェクト曲。
アルバム「メカクシティレコーズ」収録曲である。
主人公はセト。正確にはまだ勇敢ではなかった少年時代のセトである。
キャッチーなサビが特徴的。爽やかで疾走感のあるメロディーと彼の過去を語った歌詞にはギャップがあり、印象に残る癖のある楽曲。
セトの楽曲はニコニコ動画にアップロードされず(想像フォレストにおいて重要な役割を示してはいたが) 本曲が番外編としてオツキミリサイタルや夕景イエスタデイのように投稿されるのではないかと期待されていたのだが、アウターサイエンスとサマータイムレコードでカゲロウプロジェクトとしての楽曲ルートが終了してメカクシ団メンバーで唯一セトの曲だけがニコニコ動画に公式で投稿されない事が判明。セトの不憫さを後押しする結果となった。
だが、2014年1月1日に発売のMEKAKUCITY_V’sにて本曲が収録されることが判明。透明アンサーのようにMVは作られていたのだった。
ラストに近いシーンでは、セトが森の奥にあるマリーの自宅まで赴いて彼女と出会う想像フォレストとリンクしているシーンの歌詞がある。
MVの内容(ネタバレ)
現在のセトが少年時代のセト(こうすけ)を想起するという内容。
動画製作者はしづ氏。わんにゃんぷー氏の想像フォレストとは別視点である事を強調したのかもしれない。
登場人物は現在のセトと過去のセト、そしてマリー。最後にキドも少し登場している。
シルエットで2人の大人と子供達が登場するシーンがあり幼いセトが逃げ出すシーンがあるが、ここに登場する一家らしき面々が楯山一家(ケンジロウ、アヤカ、アヤノ)と孤児院時代からの腐れ縁であるキド、カノかどうかは不明(仮にそうだとしてもアヤカが亡くなるまでの楯山家は上手くやれていたらしいので逃げ出したのは当時のセトの強迫観念だった可能性が高い)
絵コンテではあくまで「人々」として描かれている。
途中で2人のセトがテレビの上に乗っている演出はアヤノの幸福理論でアヤノの演出を彷彿させる。
マリーが登場する歌詞「広い世界が簡単に崩れちゃう夢を見ていた」のシーンにおいて、墓や倒れている人を前に彼女が泣き崩れているイメージが挿入される。墓(恐らく母親か父親のもの)、倒れている皆、そして最後に倒れている人物はセトの順になっている(絵コンテで「マリー セト」のシーンである事が明言されてる)。
倒れたセトの夢を見ている事から、アウターサイエンス、マリーの架空世界の次のループである可能性もある。
セトがマリーと出会ってから目の色が変わるシーンもあり、彼女との出会いによって能力をコントロールできるようになった事を示唆している。
余談だが初公開イベントではエネが「まぁ、私は登場してないんでぶっちゃけどうでもいいんですけどね~」と皮肉を言っていた。
「目を盗む能力」でセトが聞いてしまう声は小説版4巻でマリーの祖母のアザミがセトと同じ「目を盗む」能力を使っていたが、ノイズが多過ぎるため彼女も好まない能力だった事が語られていた。
アクターズVer.
MEKAKUCITY M's2 に収録されたきみコのボーカル版。PVは大半がマリー側の視点で描かれており、後半の回想もシオン誕生直後のアザミとツキヒコや解放されるマリーの代わりに雁字搦めとなったアザミが描かれている。舞台もメカクシティアクターズの世界線に合わせて
マリーの隠れ家が平屋から池に浮かぶ塔に変更された他、途中の墓石が二つに増えておりシオン没後の時間軸である事が強調されている。
関連イラスト
関連タグ
セト(カゲロウプロジェクト) ショタセト マリー(カゲロウプロジェクト)