概要
2008年、シンガポールで開発が進んでいたマリーナベイに建てられた。設計には黒川紀章氏が携わっている。直径150m、高さ165mで2008年から2014年までの間、世界最大の観覧車であった。現時点でも世界第三位、アジア圏で第二位の大きさを誇っている。(現時点でアジア圏及び世界で最大の観覧車はUAEにあるアインドバイで高さ250m。)
一周に30分かかり、シンガポール海峡やその海上の数多の船、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ、マリーナベイ・サンズ、金融街などのシンガポールの景色、天気次第ではマレーシア、インドネシアの景色までもを一望できる。
風水へのこだわり
概要の前半で大きさについて誇張してきたのだが、シンガポールフライヤーはそれよりも風水へのこだわりが並々ならない。
「2」と「8」へのこだわり
シンガポールフライヤーには28台のカプセルゴンドラが取り付けられており、その1台あたりの最大乗員数は28人である。そして完成、開業したのは前述の通り2008年である。ここまでに「28」、ひいては「2」と「8」という数にたいそうこだわっているのは、中国の風水において「2」と「8」が繁栄をもたらす縁起の良い数とされているからである。
立地と回転方向
シンガポールフライヤーは、多くの風水師が「シンガポールに流れ込む良い気を集めるのに最高の場所」と言われる場所に建てられている。
また回転方向は、シンガポール海峡側に向かって上がっていき、金融街側に向かって下っていくというものになっている。この回転によってシンガポールに幸運や繁栄がもたらされると言われている。
開業当初、今とは反対の方向へと回転していたのだが、これに対し風水師らは「国内から運気が流出してしまう」と警鐘を鳴らした。(実際に当時、シンガポール経済もリーマンショックの打撃を受けている。)それを受けて数千万単位にもなる金を投じ、回転方向を現在のものへと変える工事を行なった。
シンガポールフライヤーは、ただただ大きい観覧車というランドマーク、観光地にはとどまらない。国内、来訪者に幸運をもたらすパワースポットでもある。
関連作品
- 「純黒の悪夢」
劇中に登場する二輪式観覧車のモデルの一つになったとされる。
- 「紺青の拳」
背景として登場。
6話で登場。
追加パスも含めて、コースの一つであるシンガポールスプラッシュの背景として登場。