概要
シーフーハーター(Sihuhata สี่หูห้าตา)とは、タイ王国北部にあるチェンライ県の伝承に登場する、四つの耳と五つの目を持つ熊のような姿の幻獣。
この名はタイ語で「四つ耳五つ目」を意味し、一般には蜘蛛という意味のメン(Maeng แมง)を付けたメン・シーフーハーター(Maeng Si Hu Ha Ta, Maeng Sihuhata แมงสี่หูห้าตา)と呼ばれることも多い。
伝承によると貧しいが親孝行な猟師によって捕らえられたこの奇妙な獣は、焼けた石炭を喰らい、排泄する糞はなんと本物の黄金だったのだが、それを知った欲深い王に奪い去られてしまった。
しかし、王が無理矢理たくさんの金を生み出させようとしたために逃げられてしまったのだという。
現在では金を生むという伝承から転じて、この獣の像は金運を招く縁起物とされ炭が捧げられている。
チェンライ県にある寺院「ワットプラタートドーイカオクワーイゲーオ」が伝承発祥の地であるとされ、ランプーン県の「ワットフワイナムウン」やノンタブリー県の「ムーンラニーティースビンニミット」にも大きな像が建立され、多くの人々が金運UPのために訪れているといわれる。