概要
アニメ版CV:西凛太朗
実写版演者:吉川晃司
『精霊の守り人』および同作よりはじまる「守り人シリーズ」の登場人物。物語開始時点で故人。
バルサの養父で、百年にひとりといわれた天才的な短槍使い。
本名はジグロ・ムサ。カンバル王国のムサ氏族長筋の生まれで、王を護衛する最強の武人集団<王の槍>の1人となり、国王ナグルの武術指南役をつとめていた。
バルサの父カルナの親友であり、バルサの叔母とも親交があった。
王位をめぐる陰謀に巻きこまれたカルナのたのみで、6歳のバルサをつれて国外へ逃亡する。新王ログサムの策略により、王位継承に叛逆した裏切り者の汚名を着せられ、刺客として8人の<王の槍>を差し向けられる。
バルサと自分の命を守るため、かつての仲間であり友であった<王の槍>たちと戦い、殺す。
用心棒や護衛士として各地を渡り歩きながら、バルサに短槍や体術を教え、一流の短槍使いへと育てあげる。
無口で頑固な性格。
書を好み、詩歌や古典に精通している。
バルサが24歳のとき、肝臓の病で死亡。享年44(推定)。
(※『闇の守り人』時点でバルサは31歳。35年前にジグロは16歳であったとの記述からバルサとの年齢差は20歳であると考えられる)
実写版の設定
故人。
バルサの養父であり、血縁は無いがバルサからは父と慕われている。
かつて、カンバル王国で<王の槍>と言われる精鋭部隊の最強の武人だった。
バルサの父親から頼まれ、幼いバルサを連れてカンバルを脱出するが、兄である先王の死で新たなカンバル国王となったログサムは、王の槍である事を捨てたジグロの事を許せず、執拗に追っ手を差し向けた。
追っ手として差し向けられたのは王の槍で、バルサの命を守ることは友の命を奪うことを意味した。
ドラマ開始の時点ではすでに故人であり、バルサの思い出の中に登場する。
バルサはチャグムやアスラと接するうちに、昔は分からなかった「ジグロの想い」に気がつかされることになる。
原作との相違点
- ジグロを討ったとされる人物が、弟のユグロでなく兄のカグロとなっている。
- バルサの叔母ユーカとの恋愛関係が描かれている。
- 山の王への叛逆計画を知ったうえで逃亡している。(計画の阻止も逃亡の動機のひとつとなったような描写がある。)