概要
守り人シリーズ(もりびとシリーズ)は、上橋菜穂子による異世界ファンタジー小説のシリーズ作品である。『旅人シリーズ』を含む。
全10巻と短編集、作品集、短編収載本、外伝各1冊が発行されている。
『精霊の守り人』『闇の守り人』『夢の守り人』の3作品で路傍の石文学賞受賞、『精霊の守り人』『闇の守り人』『夢の守り人』『虚空の旅人』の4作品で巖谷小波文芸賞受賞。
主な登場人物
バルサ(CV:安藤麻吹 / 演:綾瀬はるか、少女期・清原果耶、幼少期・横溝菜帆)
「守り人シリーズ」の主人公。物語開始時30歳。
カンバル人の女用心棒。女性ながら凄腕の短槍使いとして名が通っており、「短槍使いのバルサ」と呼ばれる。
「旅人シリーズ」の主人公。物語開始時11歳。
新ヨゴ皇国の第二皇子。第一皇子が夭折し、後に皇太子となる。
当代一と言われる呪術師。物語開始時約70歳。
超人的な気力・体力の持ち主。新ヨゴ皇国の先住民(ヤクー)の生まれで、各地を放浪している。
トロガイの弟子で、バルサの幼馴染み。バルサより2歳年下。
幼い頃から武術の稽古で傷だらけだったバルサの怪我を診ていたため呪術よりも薬草治療に長けている。お人好しでのんびりとした性格で、バルサを大事に思っている。ヨゴ人とヤクーの混血。
ジグロ / ジグロ・ムサ(CV:西凛太朗 / 演:吉川晃司)
カンバル人。バルサの育ての親で、百年に一人といわれた天才的な短槍使い。
バルサの父カルナの親友。
新ヨゴ皇国の星読博士。物語開始時20歳。
将来の聖導師(星読み博士の頂点)と目される俊英。チャグムの教育係も兼ねており、宮廷内でチャグムが信頼を置く相手である。
小説タイトル一覧
バルサが主人公の物語は題名に「~の守り人」と付き、皇子チャグムが主人公の物語は題名に「~の旅人」と付く。両物語は最終話(天と地の守り人)で合流する。
- 精霊の守り人
- 闇の守り人
- 夢の守り人
- 虚空の旅人
- 神の守り人 来訪編
- 神の守り人 帰還編
- 蒼路の旅人
- 天と地の守り人 第1部 ロタ王国編
- 天と地の守り人 第2部 カンバル王国編
- 天と地の守り人 第3部 新ヨゴ皇国編
- 流れ行く者 守り人短編集
- 炎路を行く者 守り人作品集
- 風と行く者 守り人外伝
メディアミックス
ラジオドラマ
『精霊の守り人』が、2006年8月から、NHK-FM「青春アドベンチャー」枠で放送された。また、2007年には『闇の守り人』もラジオドラマ化され、放送された。
テレビアニメーション
『精霊の守り人』がアニメ化され、2007年4月7日から9月29日までNHK-BS2の衛星アニメ劇場枠で放送された(全26話)。
アニメーション製作はプロダクションI.G。
コミカライズ
2007年3月より「月刊少年ガンガン」にて藤原カムイによる『精霊の守り人』漫画版が連載され、コミック3巻にて連載完了した。
『Nemuki+』2014年9月号より結布による『闇の守り人』漫画版が連載されている。
テレビドラマ
2016年3月19日から3年間にわたってNHKでドラマ化された。