「愚かだ、定命の者」
「グレイマーチは終わったのだ」
概要
遥か古代より秩序を司り、虚空から無限に出現するOrder(秩序)と呼ばれる騎士型のデイドラの大軍勢を統率してオブリビオン世界の数多くの領域に君臨していた強大なデイドラロード。
しかし、その余りにも絶大すぎる力と他領域への侵略は他のデイドラロードたちにとって恐怖の対象そのものであり、共通した敵の前に一致団結した彼らによりジャガラグは呪いを掛けられてしまい、以後のジャガラグは力の殆どを封じられた上で秩序を司るデイドラから狂気を司るデイドラと変貌を遂げてしまった。
また、呪いを受けて狂気を司る神となった以後の彼の顛末については、詳しくは一期一会のトゥルットゥルーッの記事などをご参照ください。
外見・姿
遥かに見上げるような巨大な体躯と手に握った両刃の刀剣、そして透き通るような銀色の結晶状の鎧が特徴的。
ドワーフの造ったオートマトン(機械生物)たちやアイレイドが着用していた甲冑に意匠がやや似ているものの、よく見るとその兜の下には冷淡な表情を常に浮かべたデイドラの顔が存在している。
領域などについて
彼の支配する領域は現在でこそ存在しないものの、彼自身「各時代を経るにつれ、我が領域はオブリビオンの海を越えて広がり拡大し続けていった」としているように領域は気の遠くなる程広大であった様子。
彼自身の口ぶりから察するに、現在のシヴァリングアイルズなどの領域も元々は彼の版図のごくごく一部なのだろうと推測される。
しかし、他のデイドラロードたちからの恐れられっぷりやSI作中でのグレイマーチでも示されているように彼は良い意味でも悪い意味でも秩序以外の概念には興味を持っていない。
ただ圧倒的な武力でひたすらに支配領域を広げ続けるジャガラグという存在を前にして、いつもは互いに意見が合うことの方が少ないような他のデイドラロードたちが結束するという事態が生まれたのも全く無理のないことだろう。
作中での活躍
※以下、oblivion内のDLCストーリーのネタバレが含まれます。
オブリビオンの動乱の戦火に包まれる第三紀を舞台とするoblivionのDLC「シヴァリングアイルズ(戦慄の島、通称:ガクブル島)」内の黒幕兼ラスボスとして登場。
グレイマーチ(灰色の行進)と呼ばれる、狂気の島の主であるシェオゴラスが1000年おきに呪いが解けて秩序の神ジャガラグとなってしまい、島全てを滅ぼす勢いで破壊し尽くしてしまうという何とも困った問題をどうにかしてほしいと頼まれた主人公。
無慈悲に押し寄せてくるオーダーの軍勢、チーズ、剣を鞘無しで渡してくる武器屋、珍妙なカエルの燻製、黄金聖闘士、そして空中追放の刑...
かくして主人公の血の滲むような奮闘により汚染された聖地やオベリスクを開放し、遂に現れたジャガラグを討伐して長きにわたる輪廻に終止符が打たれたことで晴れてジャガラグは呪いから解放され、秩序を司るデイドラとして復活を果たすべくオブリビオンの海へと旅立っていったのだった...。
「今、お前はグレイマーチを終わらせたのだ。お前は狂気を手に入れ、そして私は再びオブリビオンの虚空を自由に歩き回ることができるだろう。」
「別れを告げよう。この領域はお前のものだ。」
「さようなら、シェオゴラス、狂気の王子よ...」
...そして時代は流れ、200年の時を経たSkyrimの大地で何故か葬ったはずのシェオゴラスが白目をむきながら再登場。
前作のプレイヤーは思わず食べていたスイートロールを喉に詰まらせそうになったことだろう。
厄介なことに狂乱の呪いこそがおそらくシェオゴラスの本質そのものであり、その呪いはジャガラグからクヴァッチの英雄へと引き継がれた形で健在ということだろうか。
(とはいうもののジャガラグを含む一際強大なデイドラの復活には数百年程度はかかるのは当然であり、この時代では彼は少しずつ本来の力を取り戻している真っ最中...なのかもしれない。)
アーティファクト
- 『ジャガラグの剣』
その名の通り、ジャガラグやオーダーたちが携えている巨大な剣と同じ姿を模した巨大な刀剣。英語名称は「Jyggalag's Sword」もしくは「Sword of Jyggalag」。
不規則でどこか生物的な意匠の多いデイドラのアーティファクトの中では極めて珍しく、完全に左右対象な造形をしているのが特徴的。
※上記リンク先のページ内にある両手剣がジャガラグの剣である (※1)。
- ESOにおいては本物ではなくレプリカ。ESOのスタイル要素なので、プレイヤー武器のデザインをこの剣に変更できる。
余談など
英語での彼のスペルはJyggalagであり、英語版音声ではジャガラグよりもジュガラグ、ジガラグと発音しているように聞こえることがほとんど。
ヴァーなんとかさんレベルほどではないものの、日本語版の名称が安定しないお方でもある。
表記ずれ
関連タグ
◇彼とはもうこれ以上ないくらい腐れ縁のお方