「復讐か…興味深い響きだ」
概要
The_Elder_Scrollsシリーズに登場する邪神的存在、高次元生命体デイドラの頂点16柱の一人。
「影の女主人」、「影の抱擁」などの呼び名を持つ夜と闇を司る女神。
作中書物では、宵と暁を司るアズラの姉とされる。
その名の通り、性別どころか自身の姿にすら頓着しない傾向のあるデイドラの中では基本美女の姿で現れる。
特にスカイリムでは本人が降臨した際はやたら扇情的な服装の美脚さん。
TES5最高クラスの美人、まさに人外の美貌というやつである。
デイドラの中では比較的無害な方で、ハーシーン同様に職業の守護神として君臨している。
…が、その守護対象は盗賊であり地味ながらよく考えると普通に有害。
ただし盗賊の守護神としての側面は自身の代行者である三人衆ナイチンゲールともども盗賊ギルドの最重要機密となっており、ギルド幹部含めた一般の盗賊はいつ自分がノクターナルに干渉されたのか気づくことはまずない。
盗賊に信仰なんぞあったもんじゃないのでノクターナルは信仰も供物も求めておらず、加護は契約による恩寵と代償という形で勝手に与えられ勝手に取り立てられる。強いて言えばナイチンゲール全盗賊の全権代表とした契約である。
上記の代行者ナイチンゲールとなる契約については別口。
ちゃんと誓約をするための場所と儀式が用意されており、三人衆となったものは生前に得られる絶大な力と富と引き換えに、死後は魂を永遠に束縛され「黄昏の墓所」の守護やノクターナルの領域に送られる。
人物像
女体化した画面の前の俺ら疑惑がある。
デイドラらしく、取引した盗賊たちの一挙一動を見て楽しんでいる可能性がある。
盗賊なんだから自業自得だろ、と言ってしまえばそれまでだが。
後述のあまりにも強大な権能をもちながらデイゴンやバルのようなことをせずわざわざ盗賊に肩入れし、彼らのちっぽけな犯罪に対して加護を与え代償を取り立てる。で、それが本人たちはなにも知らないのでまず戸惑う。
、作中の人物による自身のものを敢えて盗まれるよう仕向けているフシがあるとの推察。
更にはスカイリムでは不始末に対する謝罪と落とし前の許可を求めるため為の召喚に応じており、その際「マジギレしてたそもそも応答しない(意訳」ともいわれている。
更にはナイチンゲールであってもノクターナルの考えがわからないことが多く。これらがまさに「見て楽しんでいる」疑惑を強めている。
一方、信仰の代わりなので契約にはとても公正でビジネスライク。
「ナイチンゲールとして死後も仕える続ける代わりに泥棒を粛清する(意訳」という、ノクターナル有利すぎてもはや取引として成立していない取引に苦言を呈するほど。
それに対する「お金よりも復讐がしたい(意訳」との返答には、復讐に対し興味を示していた。
ちなみにクエスト完了後はツンデレ気味に褒めてくれる。
ドジっ子?
という訳で、盗賊の守護神なのに自身の宝物をしょっちゅう盗まれている。
Oblivionでは主人公に「目を取り返してほしい」と依頼をしてきたり、帝都の盗賊ギルドを取り仕切る伝説の大盗賊、グレイ・フォックスの身の上には彼女から盗んだアーティファクトが大いに関わっていたりする。
skyrimでは自身が現世に幸運を流すための門を開くキーアイテム(物理)まで盗られてしまった。
とはいえ上記の通りわざとやっているフシがあることと、人類とは時間に対する価値観が異なることから最終的に自身の手元に物品が戻ってくればそれでよし、というスタンスをとっている。
盗賊たちにしてもツキに見放されればやっていけないことも分かっており、上記の鍵の件などで盗んだものを返そうと必死になる者が出るなどぎこちない関係性が続いている。
エルダー・スクロールズ・オンラインでのノクターナル
第二紀582年以降が舞台のエルダー・スクロールズ・オンラインでは、ドジっ子女神様どころか、大規模拡張パックにおける事実上のラスボスとしてデイドラ公らしい恐ろしさを遺憾なく発揮した。
ちなみに容姿はレッドガードの女性。セクシーなローブ姿も健在だが、それどころではなかった。
まず、DLC「クロックワークシティ」では、ダンマーの生き神「ソーサ・シル」を捕らえて、彼が開発した生命力をエネルギーとして取り出す技術を奪う。
それに続く大規模拡張「サマーセット」では、クラヴィカス・ヴァイルやメファーラを相手に、「極めて稀」というデイドラ公同士の同盟を組みながら、チャンスと見るや即裏切り(他の二注も裏切りを狙っていたが、入念な準備で先手を取った)。アルトマーの故郷、サマーセット本島にあり、次元をまたいで存在する塔「水晶の塔」を占拠したうえで、塔の力とソーサ・シルの技術を用いて、タムリエル大陸はおろか、惑星ニルンを含む世界を意のままに作り替えようとした。
成功していた場合、無限の力を得たノクターナルが新たな世界を作り出す=この世の命はすべて滅びる、という状況に陥りかねなかったが、主人公らの活躍で、敵味方に多くの犠牲を払ってかろうじて阻止された。
危機を乗り切ったプレイヤーからすれば、「これまでのあれは、遊んでただけなのか……」と思わせるほどで、奸智に長けた冷酷な女神という悪の大物ぶりを見せつけている。
権能
幸運すなわち因果律を司る、見方によってはデイドラロードでも最強クラスの権能位の持ち主。
- 新米の盗賊が何故かベテランでも絶対破れないような鍵を偶然開けてしまった
- 盲人の持ち物を物音一つ立てずににスろうとしたら何故か突然振り向かれた
そういったありえない偶然から、曇った夜中に盗みに入ろうとしたら急に晴れて月明かり全開といった本人のミスが関わってそうなものまで、盗みの最中に幸運と不幸が関わるアクシデントはノクターナルが関わっているとされる。
が、いかに盗賊の仕事が運頼みとはいえ盗賊の守護者とはいえ神頼みをするような盗賊などまずいないので、上記の通り「信仰」ではなく「契約」という形で恩恵と代償をやり取りしている。
デイドラ・アーティファクト
下記に登場したものの他、黄昏の墓所には多くが収められていると思われる。
不壊のピック
スカイリムに登場。
支配領域エバーグロームとタムリエルをつなぐ鍵。
副作用として所有者の潜在能力、果ては可能性の“扉を開く”能力がある。返却を命じられたドヴァキンの少なくない数が解錠スキルが上がるまで使い倒す、下手したら借りパクしている。
ちなみにロックピックが壊れなくなるスキルはあるので、最終的にはちゃんと返却して全く問題ない。
ノクターナルの灰色頭巾
オブリビオンに登場。
着用者の隠密能力を大幅に高める代償に世界から着用者の「あるもの」を失わせてしまう。呪いがかけられている。
呪いは解呪に星霜の書を要するほど強力。
スカイリムではCCコンテンツだったが、AEに組み込まれ半公式的に再登場した。
支配領域
永遠の黄昏が続き、深い影に包まれた「エバーグローム(Evergloam)」。
それゆえ盗賊たちの守護者として、腕利きの盗賊を自身の衛士「ナイチンゲール」として取り立て、現世の聖域の守護を任せ、死後役目を終えたら領域へと誘っている。
関連イラスト
セクシーなお姿故にそっち方面での人気はTESキャラとしてかなり高め。