スケルトンダブル
すけるとんだぶる
新宿駅東口交差点で一人の男が奇怪な死を遂げた。
透明な「何か」に貫かれ、空中に持ち上げられたかのような光景だった。
事件から8年。
その男の子供である荒川ヨドミは平穏な日常を取り戻していたが、ある日透明人間の頭蓋骨山本タクトと出会い、ヨドミ自身も透明人間の力を得る。
それは、父親の死の真相をめぐる争いの始まりであった。
- 荒川ヨドミ
高校二年生の男子。
父親が8年前怪死したが、現在はそれなりに平穏に過ごしている。
ある日透明人間の力を得て、争いに巻き込まれる。
- 山本タクト
透明人間のガイコツ。
頭蓋骨しかないが、普通に会話する。
- 鎧畑ショウコ
透明人間の女性。「透明人間対策室」のメンバー。
物体を浮遊させる能力を持つ。
- 橘シドウ
透明人間の男性。「透明人間対策室」のメンバー。
物体を重く硬い物質に変化させる能力を持つ。
- ラモン
透明人間の男性。透明人間で構成された組織「ギュゲスの会」のメンバー。
血液を付着させた部位をねじ切る能力を持つ。
- カマラ
透明人間の男性。「ギュゲスの会」のメンバー。
血液をマーカーにして物質を転送する能力を持つ。
- 荒川ハヤオ
ヨドミの父親。故人。
- 荒川ユバナ
ヨドミの妹。
- 中野
ヨドミの中学時代の体育教師。
生徒に好かれても嫌われてもいない中年男性だが、とある出来事がきっかけでヨドミに大きな影響を与える。
- 透明人間(スケルトン)
文字通り、一定時間透明になることができる人間たち。
透明人間同士であっても「非透明状態の人間が透明状態の人間を視認する」ことはできないが、互いに透明状態になれば視認可能という不思議な性質を持つ。
「筋繊維を自らの意思で産み出す」という能力をデフォルトで持ち、高い身体能力を誇る。
それ以外にも、自らの血液を媒介にする個別の特殊能力「ユニークブラッド(UB)」を透明人間ごとに持ち合わせている。
透明化している間は瞳が特殊な形に変化する。
- LBV
Ladder Bands Vertebrate。
和名「梯状脊椎帯動物」。
山本タクトの骨を媒介にして現れた「何か」。
どこから来たのか、なぜ動くのか、目的は何なのか。一切が不明。
透明人間にしか見えない未知の存在。
見た目は巨大な骨の怪物と言ったところ。