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概要編集

ブータンの伝承に伝わる異形の吸血生命体。英字表記ではStewa Rutuと綴る。


動物の内臓部分から何本も触手が伸びているというおぞましい姿をしており、その皮膚は牛の胃の様にブヨブヨしているとされ、水中に棲息しており、動物や人間に襲い掛かるとされる。


不思議な力を持っており、獲物の影に触れる事でも血を吸う事ができるといわれており、次のような話がある。


とある橋下に出没したステワ・ルトゥは川の中から橋の上を通る通行人の影に飛びつく。影に吸い付かれた者は動けなくなり、血や生気を吸い取られて川の中へと落ち、落ちてきた犠牲者の肉を食らい尽していたという。


また自ら打ち上げられた状態では、一見するとただの干からびた牛の内臓の干し肉の様に見えない。しかしたとえ干からびていてもステワ・ルトゥは生きており、こんな話が伝わっている。


とある女性が川原で干からびたステワ・ルトゥを干し肉と誤認して喜び勇んで持ち帰り、水がめに入れて浸け置くと水を吸って元の大きさに戻り、再び活動を再開し始めたステワ・ルトゥに食い殺されてしまった。


その後、異変に気付いた村人たちは、彼女の家諸共ステワ・ルトゥを焼き払い退治したという。


余談編集

pixivユーザーでもあるコピック絵描きの悪魔絵師そとの道氏は、この怪異を気に入って自身の自画像にしており(メイン画像も氏のもの)、古今東西の悪魔を描き紹介しているブログ名も『ステワ・ルトゥは夜に啼く』としている。


関連タグ編集

吸血鬼 インドの妖怪

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