キャク
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きゃく
ネパールで伝承される夜の魔物。
キャク(Khyāk)またはキャー(Khyāh,Khyā)とは、ネパールのネワール族が民話などで伝承する、第三の目を持つ毛むくじゃらの猿のような姿をしている魔物で、屋根裏部屋や物置の暗がりに棲んでおり、近代以降の電気の照明を嫌うとされる。
白いキャクは幸運をもたらす者として富の女神ラクシュミーに付き従い、金貨のたくさん入った袋を担いでいる姿が宗教画に描かれている。
それに対し黒いキャクは悪戯をして人々を困らせるが、怪我をさせるなどの悪辣な危害は加えないとされる。
ただしタチが悪いものは捕えた者を病気に罹らせたり、くすぐり殺してしまうという伝承もある。
またカーリー女神を称える仮面舞踏劇「マハカリ・ピャクン」にも登場し、キャクを象った舞踏は厄払いの力を持つ。
なおカトマンズの「イェンヤー」祭で相対する者として、骸骨の姿をしたカワンチャが知られている。
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